OKIデータは7月1日、ビジネス向けLEDプリンタ/複合機のダウンタイム削減を促進する新サービス「COREFIDO3」を発表。同サービス対応の第1弾製品として、A3カラーLED複合機「MC883dnwv」「MC883dnw」「MC863dnwv」「MC863dnw」の4機種を発売した。いずれも同日出荷を開始し、4機種合計で年間1万台の販売を見込んでいる。
COREFIDOブランドは、2008年に業界初の製品5年間無償保証による「保守コスト削減」を掲げて登場。第2世代の「COREFIDO2」では、これに加えてメンテナンス品5年間無償提供による「ランニングコスト削減」も実現した。第3世代となるCOREFIDO3では、この2つを継承しつつ、3つ目の特徴としてユーザーのセルフメンテナンス促進による「ダウンタイム削減」を追加している。
ダウンタイム削減のための仕様としては、新製品の「メンテナンスバリアフリー設計」と、「クラウドメンテナンスプラットフォーム」を組み合わせることで、プリンタ/複合機に詳しくないユーザーでも自身で簡単にメンテナンスやトラブルへの対処が行えるように工夫した。これにより、プリンタ/複合機のダウンタイムによる時間の無駄、メンテナンスや修理に伴う経費の無駄、これらの不満に伴うストレスの無駄を削減するという。
メンテナンスバリアフリー設計については、LED方式のプリンタ/複合機ならではのシンプルな内部構造による高いメンテナンス性をさらに強化すべく「新世代オペパネガイダンス」機能が盛り込まれた。メンテナンス時やトラブル発生時、操作パネルのカラー液晶モニタに表示される写真や動画付きの案内、問題解決にかかる目安時間を確認しつつ、ユーザーが手軽に対応できる。トナー交換などでスキャナユニットを持ち上げても、液晶モニタがユーザーの正面側に向くチルト機構も備えている。
こちらのガイダンス機能で解決できない問題は、クラウドサービスでセルフメンテナンスをサポートするクラウドメンテナンスプラットフォームで受け持つ。このプラットフォームは「クラウドガイダンス」と「リモートメンテナンスサポート」の2段構えになっている。
クラウドガイダンスとは、エラー発生時に、複合機をクラウドに接続することで、クラウド側から複合機の状況を確認し、スマートフォンやPCのWebブラウザに最適な対処方法を表示する機能だ。検索可能なFAQ機能も用意しており、夜間や週末などコールセンター稼働時間外のトラブル解消をサポートする。
リモートメンテナンスサポートは、クラウドガイダンスでも解決できなかった原因の特定が難しいトラブルに対処するための最終手段となる。サポートセンターのオペレーターがクラウド経由でトラブルが発生している複合機の状況を確認し、ユーザーと直接電話で会話しながら、対処法を案内したり、クラウドから複合機の設定を直接変更して解決に導く。ここで対処できないトラブルの場合、保守員が現場に向かうことになる。
これまでの一般的なオフィス複合機は、保守員が定期的なメンテナンスやトラブルに対応し、ユーザー自身が作業するケースは多くなかった。また、その保守費用や部品代という追加コストも発生していた。これに対してOKIデータは、開発段階から実際の複合機ユーザーによるユーザービリティ調査を繰り返し、メンテナンス性や操作性の改良を重ねて、ダウンタイム削減およびコスト削減を実現できたとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.