短いくせに強力だ! 「Radeon R9 Nano」の15センチな高性能を試す:小さいけど可能性はでかい(2/3 ページ)

» 2015年09月11日 19時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

GTX 980と渡り合えるパフォーマンス

 Radeon R9 Nanoの性能検証において、比較対象は、「「同じ程度のカード長」の製品からASUSTeK「GTX970-DCMOC-4GD5」とした。カード長17センチ級では最上位のGPUとなるGeForce GTX 970を搭載するオーバークロックモデルだ。加えて過去に計測したRadeon R9 Furyなどのスコアも参考にする。評価用システムの構成は、CPUをCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ8Mバイト)に、OSをWindows 8.1とした。

比較対象 AMD Radeon R9 Fury X
CPU Core i7-4790K
メモリ DDR3-1600
メモリ CFD Elixer W3U1600HQ-8G(PC3-12800 DDR3 SDRAM、8GB×2枚)
マザーボード MSI Z97M GAMING
チップセット Intel Z97 Express
ストレージ OCZ Vector 180(Serial ATA 3.0、MLC、960GB)
OS 64ビット版 Windows 8.1 Pro Update
電源 Seasonic SS-1000XP(80PLUS Platinum、1000ワット)

比較対象としたASUSTeK「GTX970-DCMOC-4GD5」(上)との比較。R9 Nanoはさらに短いが、外部補助電源コネクタが後部にあるため、接続する電源ケーブルの長さを考慮すると17センチを少しはみ出す。一方、GTX970-DCMOC-4GD5の補助電源コネクタは上部にあるので、後部にさらなるスペースは不要だが、今度は上方へのスペースが必要になる

 3DMarkでは、DirectX 11を用い本格的に負荷が高くなってくるFire Strike以降のパフォーマンスがポイントといえるだろう。R9 Nanoは、R9 Furyを超えるには至らないが、それでも、GeForce GTX 980を超えるスコアを出している。メインで比較するGeForce GTX 970に対してはすべてのテストで優位に立っている。特に負荷の高いFire Strike UltraでR9 Nanoのスコアは、GTX 970の1.3倍にも達し、GTX 980のスコアも超えている。

3DMark v1.3.708(Overall)

3DMark v1.3.708(Graphics)

3DMark v1.3.708(Physics)

3DMark v1.3.708(Combined)

 Unigine Heaven Benchmarkは、Fijiコアの2つとも、低解像度では振るわないものの、1920×1080ピクセルあたりで持ち直し、高解像度では本領発揮といったところ。とはいえ、R9 Nanoに関しては、すべての解像度でGTX 970を上回るスコアだった。2560×1440ピクセルではGTX 980をも上回った。

Unigine Heaven Benchmark 4.0(Quality:Extreme)

 ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークでは、もちろんハイスコアではあるが、先のUnigine同様、Fijiコアの2製品は低解像度で振るわない。こちらも本領を発揮するのは1920×1080ピクセル以降ダ。そこからのR9 Nanoは、GTX 970を上回り、3840×2160ピクセルではGTX 980を逆転した。なお、R9 Nanoの3840×2160ピクセルテストは31.013fpsで、快適といえるフレームレートが得られている。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク(Quality:最高品質)

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク(Quality:最高品質)

 BATMAN ARKHAM ORIGINSでは、R9 Furyで発生した(おそらくドライバの最適化不足が原因)スコアの低下が改善していた。一方、GTX 970に関してはGTX 980との差が妙に大きい。比較としてはあまり参考にならないかもしれないので、フレームレートだけを確認しておくと、R9 Nanoは3840×2160ピクセルでも63fpsという十分に快適なフレームレートを記録している。

BATMAN ARKHAM ORIGINS(最高画質)

 Battlefield 4も、低解像度ではややGeForce勢に劣るが、実用的なフレームレートであり、GTX 970に対しては1600×900ピクセル以降、GTX 980に対しても2560×1440ピクセル以降で逆転している。特に、2560×1440ピクセルでほぼ60fpsをマークしているので、フルHD超のプレイ環境を用意しているユーザーなら、その解像度を生かすことができるだろう。

Battlefield 4(Quality:Ultra)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  9. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー