“2500Mバイト/秒リード”のPC向け爆速SSD――SamsungがPCIe 3.0x4+NVMe+M.2の「950 PRO」発表256Gバイトで199.99ドルから(2/3 ページ)

» 2015年09月24日 18時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

発売は10月、256Gバイトは199.99ドル、512Gバイトで349.99ドル

 950 PROの発表はイベントのメインセッション「Samsung SSD Solution & New Products」の中で行なわれた。同セッションに登壇したのは、同社のブランド製品セールスグループのマネージャーを務めるDoh Young Jeong氏だ。コンシューマー市場でも高まっているパフォーマンスの要求に応える新製品として、950 PROを初披露した。

 Serial ATA 6Gbpsに対するPCI Expressインタフェース、AHCIに対するNVMeのプロトコルの優位性を強調しつつ、CrystalDiskMarkやPCMark 7などのベンチマークテストの結果を紹介し、これまでの850 PROを圧倒するパフォーマンスについてアピールした。

 10月からワールドワイドで出荷を開始し、256Gバイトは199.99ドル、512Gバイトは349.99ドルで販売される予定だ。ハイエンド志向のコンシューマーユーザーが導入を現実的に考えられる価格設定と言える。日本でもITGマーケティング、およびCFD販売から販売が開始される予定だ。

2015 Samsung SSD Global Summit 950 PROを披露したDoh Young Jeong氏(Manager, Brand Product Sales Group)
2015 Samsung SSD Global Summit コンシューマーでも高まっているパフォーマンスのニーズに応える新製品として、950 PROを初披露した
2015 Samsung SSD Global Summit PCI Expressインタフェースを採用し、さらにPCI Expressストレージに最適化されたNVMeプロトコルをサポートする
2015 Samsung SSD Global Summit CPU(Skylake)、BIOS(UEFI)、マザーボード、OSと、既にPCI Expressストレージ、およびNVMeが力を発揮できる環境が整備されている
2015 Samsung SSD Global Summit トリプルコアのUBXコントローラ、第2世代のV-NAND、キャッシュはLPDDR3 SDRAMを採用する
2015 Samsung SSD Global Summit フォームファクタはM.2を採用。幅22ミリ、長さ80ミリを示す「2280」規格に準拠し、コネクタはM Keyを搭載する
2015 Samsung SSD Global Summit インタフェースはPCI Express 3.0 x4(信号速度32Gビット/秒、帯域4Gバイト/秒)
2015 Samsung SSD Global Summit シーケンシャル性能における850 PROとの比較。950 PROは、赤い点線で示したSerial ATA 6Gbpsの理論限界帯域を大きく上回る
2015 Samsung SSD Global Summit ランダム性能(4K/QD32)における850 PROとの比較。特にリードでは大きく進化している
2015 Samsung SSD Global Summit CrystalDiskMark 5.0.2での測定結果も紹介された
2015 Samsung SSD Global Summit PCMark 7、PCMark Vantageのスコア比較。前者では約2倍、後者は約3倍のスコア差で、950 PROのほうがよい結果が出た
2015 Samsung SSD Global Summit ユーティリティソフトのMagicianもアップデートで950 PROに対応。PCI Expressストレージに最適化した内容が盛り込まれる
2015 Samsung SSD Global Summit 対応OS。Windows 10、Windows 8.1はOS標準のNVMeドライバで動作する。Windows 7にはSamsungのドライバが提供されるという。今後、Linux、Windows Serverにも対応予定という
2015 Samsung SSD Global Summit 保証期間は5年間だが、総書き込み可能容量は256Gバイトモデルで200TBW、512Gバイトモデルで400TBWと、10年保証の850 PRO(256Gバイト150TBW/512Gバイト300TBW)より大容量だ
2015 Samsung SSD Global Summit 販売は10月から開始される。256Gバイトモデルが199.99ドル、512Gバイトモデルが349.99ドル。日本での販売価格は未定だが、近日中にITGマーケティング、およびCFD販売から販売される見込みだ
2015 Samsung SSD Global Summit エンタープライズ向けに投入される「PM1725」も紹介された。HHHLカードタイプのフォームファクタでインタフェースはPCI Express 3.0 x8、シーケンシャルリード最大5000Mバイト/秒、ランダムIOPSは最大100万IOPSという驚異的なスペックだ。日本のコンシューマー市場でも流通するようなことがあれば、LGA2011-v3プラットフォームを使っているようなエンスージアストユーザーから注目を集めることは必至だろう
2015 Samsung SSD Global Summit 展示会場では、さまざまなユースケースで850 PROと比較したビデオを流していた。これは大容量ファイル(動画)のコピー速度の比較。950 PROは850 PROの半分ほどの時間で終わっている
2015 Samsung SSD Global Summit Adobe Photoshop CC 2015を使った大容量素材のロード時間の比較。こちらは950 PROのほうが4分の3ほど早く終了している
2015 Samsung SSD Global Summit ファイルコピー、ファイルロード、スキャンを同じタイミングで行うマルチタスクテストの結果。950 PROは、850 PROの60%ほどの時間で全ての処理を終えている
2015 Samsung SSD Global Summit 850 PROとのCrystalDiskMark 5.0.2の結果比較
2015 Samsung SSD Global Summit 展示されていたHHHLフォームファクタのPM1725。最大6.4Tバイトで、こちらではシーケンシャルリード5500Mバイト/秒と記載されている
2015 Samsung SSD Global Summit PM1725は、2.5インチU.2(SF-8629)フォームファクタのモデルも用意される

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