快適&高コスパの大画面フルHDノート「eX.computer note N1542J-720/E MD1」を試すSSD+HDDのデュアルストレージで外部GPUも搭載(1/2 ページ)

» 2015年10月15日 17時30分 公開

普段使いのノートPCに外部GPUはいる? いらない?

 日常的なPC運用を目的としたユーザーを対象に展開しているBTOブランド「eX.computer」。その中から、今回は「eX.computer N1542J」をレビューしていく。コスパに優れたノートPCながら、NVIDIA製GPUを搭載することで幅広い用途に対応可能な注目の製品だ。

 本機の基本構成は、15.6型で解像度1920×1080ピクセルの大画面液晶を搭載し、GPUにGeForce 940Mを採用、SSDとHDDの両方を搭載できるデュアルストレージ構成にも対応しており、光学ドライブにDVDスーパーマルチドライブを搭載するオールインワン仕様だ。

試用した「eX.computer note N1542J-720/E MD1」の外装。ビジネス用途も考慮しているのか、非常に落ち着いたデザイン

 今回の評価機は、N1542Jシリーズの最上位モデルである「N1542J-720/E」をベースにした「N1542J-720/E MD1」。CPUにクアッドコアのCore i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz)を採用し、8Gバイトメモリ(DDR3L-1600)を搭載する部分はベースモデルと同じ。

 異なるのは、ストレージとしてシステム側にPlextorブランドの「PX-128M6S」、データ用に500Gバイト容量のSerial ATA接続HDD「WESTERN DIGITAL WD5000LPVX」を組み合わせている点。ベースモデルとはシステム側にSSDを搭載している点が違いとなっている。標準モデルの価格は10万9800円(税抜)だが、今回の試用機の仕様にすると+1万500円追加され、12万300円(税抜)になる。

 ゲームをプレイしないのなら、単独のGPUを搭載するのはあまり意味がないのではないか、と思う人もいるだろう。GPUを別途搭載するメリットは、3Dグラフィックス性能を必要とするゲームが楽しめるだけでない。対応製品の増えてきたGPUを活用するアプリケーションにも効果を発揮する。

 具体的には、PhotoshopやLightroomなどの写真関連のアプリケーションやTMPGEnc Video Mastering Worksなどのような動画編集・エンコード系、3DCGなどで、さまざまな分野のアプリケーションが対応している。フリーソフトでも写真ビューアなどのマルチメディア系を中心にGPUの機能を活用するものがいくつもある。

グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600と高負荷用のNVIDIA GeForce 940Mを使い分ける。GeForce 940Mは細かな仕様が公開されていないが、本製品に搭載されているのは定格1072MHz、ブースト時1167MHzで駆動する設定となっている。グラフィックスメモリの容量は2Mバイトだ

 今回の評価機では、CPUもクアッドコアを搭載したCore i7-4710MQを採用している。ノートPC用としてはハイエンドなCPUであり、Turbo Boost動作時には3.5GHzまでクロックが引き上げられ、さらに8スレッド同時処理も行える。

 eX.computerブランドのPCは、パーツ構成を変更できるBTOに対応している。今回のベースモデルである「N1542J-720/E」では、OSはWindows 8.1もしくはWindows 7 Home Premiumが選択可能(いずれも64ビット版)。そのほかMicrosoft Officeのプリインストールやメモリ容量(最大16Gバイト)、Blu-ray Discドライブ、そしてストレージ構成が変更できる。

CPUは物理コアを4個搭載し、8スレッドの同時処理に対応するCore i7-4710MQが搭載されている。最大3.5GHzと高速でキャッシュも6Mバイト搭載され、ノートPC用としては高性能だ

シンプルなデザインと十分な拡張性を兼ね備える

 15.6型ディスプレイを採用した製品ということもあり、本体サイズは374(幅)×250(奥行き)×32.8(高さ)ミリと大きめ。屋内の利用が主体となると思うが、設置スペースの確保は必要になる。

 キーボードは10キーがついた大型タイプ。本体の剛性が高くしっかりしていることから、強くキーをタイプしてもたわむことはない。タッチパッドは標準的なタイプ。キーボードに近いほうが段差が小さく、クリックキーのほうが若干深くなるという構造になっている。実測したところ、パッド部は横100ミリ×縦60ミリほどとなっている。

天板部はフラットなデザインで大きく「eX.computer」のロゴがプリントされている

液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセル。映り込みのないノングレアタイプだ。画質はやや明るめのものとなっており、上下からの視野角はやや狭い。上部にはHD画質のWebカメラが搭載されている

キートップのサイズはほぼ一定(実測で15ミリ)で、「ろ」キーと右側「Shift」キーが若干小さめ。キーレイアウトとしては、右側の「Ctrlキー」が「ろ」キーの左斜め下にあり、慣れるまではカーソルキーの左と間違えやすい

 ノートPCとしては拡張性は高いほうだろう。インタフェース類は、左側面にアナログRGB用出力、ギガビットLAN、USB 3.0が2基(うち1つはeSATA兼用)、HDMI出力が並ぶ。右側面は音声入出力、USB 3.0とUSB 2.0が各1基ずつ用意されている。

 無線LANのコントローラにはIntel製のDual Band Wireless-AC 7260が使用されており、IEEE 802.11 ac/a/b/g/nとBluetooth 4.0に対応する。なお、有線LANのコントローラはRealtek製のものが使用されている。拡張端子は豊富で、マルチディスプレイや高速ストレージの増設といった周辺機器の増設もしやすい部類に入る。

本体左側面と右側面。拡張端子は豊富で周辺機器と連携しやすい

本体全面と背面。前面には電源やアクセスランプなどのインジケーターを搭載。輝度もおとなしめで目に優しい明るさだ。その下にはメディアカードリーダーが用意されている。背面側はヒンジのみ。拡張機能などは用意されていない

大柄なノートPCだが、ACアダプタのサイズは極端に大きくはない。実測で約61(幅)×126.5(奥行き)×30(高さ)ミリとなっている

底面のカバーを外すと主要なパーツへアクセスできる。メモリの増設やストレージの換装といったメンテナンスは容易に行える

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