15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「ALIENWARE 15」は、ゲーミングノートPCとして主流のサイズで展開するいわば王道のシリーズだ。
本体サイズは385.8(幅)×270.2(奥行き)×34(高さ)ミリ、重量は約3.207キロと、ALIENWARE 13より大きく重くなるため、持ち運んで利用するには向かないが、そのぶん基本スペックもグッとパワフルになる。
基本パッケージは4種類が用意されており、最上位の「スプレマシー」では、NVIDIAのモバイルGPU最上位であるGeForce GTX 980M(4Gバイト)と、Intelの第6世代Coreで最上位のモデルであるCore i7-6820HK(2.7GHz/最大3.6GHz、4コア/8スレッド対応)の組み合わせという豪華な構成だ。
GeForce GTX 980Mは、ALIENWARE 13が搭載するGeForce GTX 960Mの2.4倍ものCUDAコアを内蔵しており、3D描画性能が非常に高い。描画負荷の高いFPSの高画質設定でのプレイに対応できることも多いため、よりリッチなグラフィックス環境でゲームを楽しみたいならば、ALIENWARE 15のほうが有力だ。ALIENWARE 15には、GPUにGeForce GTX 970M(3Gバイト)やGTX 965M(2Gバイト)を搭載したベースモデルも用意されている。
CPUのCore i7-6820HKにも注目だ。CPUコアを4つ内蔵するクアッドコアの高性能モデルであることに加えて、第6世代Coreから導入されたオーバークロック対応モデルとなっている。ここもデュアルコアCPUのALIENWARE 13と大きく違う部分だ。
さらに、PCI Express SSDとSerial ATA HDDを両方搭載できるデュアルストレージ構成に対応している点も特徴で、最上位のスプレマシー構成では512GバイトのPCI Express SSDと1TバイトのHDDを搭載する豪華な内容になっている。
液晶ディスプレイもハイエンド級だ。フルHD解像度のIPSパネル(ノングレア、220カンデラ/平方メートル)だけでなく、4K解像度(3840×2160ピクセル)に対応したIGZO IPSパネル(ノングレア、300カンデラ/平方メートル)も用意され、高性能GPUによるグラフィックスを高精細な画面で堪能できる。ALIENWARE 13同様、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3兼用)を装備し、外付けユニットのAlienware Graphics Amplifierにも対応する。
最高のCPUとGPU、4Kディスプレイまで搭載でき、USB Type-C/Thunderbolt 3ポートなど先進のインタフェースを装備したALIENWARE 15は、ジャンルを問わずバリバリとゲームを楽しみたいユーザーのための新世代ゲーミングノートとして非常に有力な存在だ。
「スタンダード」や「プレミアム」でも一通りのゲームタイトルが楽しめると思われるが、描画負荷の高い最新タイトルでより快適なプレイ、高画質でのプレイを望むならば、「プラチナ」もしくはスプレマシーをベースに構成することをおすすめしたい。
直販価格は18万9980円(税別/配送料込み)から。2015年10月30日現在のキャンペーンは、スタンダード、プレミアム、プラチナの各モデルで、標準メモリ8Gバイトからメモリ16Gバイトへのアップグレードが無料という内容だ。ハイスペックなゲーミングノートPCの購入を検討しているユーザーは注目していただきたい。
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