ストレージの付属アプリなんてほとんど使わなかった筆者が「My Passport Ultra」を気に入った理由今まで食わず嫌いしてごめんなさい(1/2 ページ)

» 2015年11月20日 00時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 仕事で使うドキュメントファイルから、プライベートで撮影した写真、動画、音楽に至るまで、PCで扱うファイルはさまざまだ。最近はクラウド上にファイルを保存するストレージサービスも定着し、必要な時に目的のファイルをダウンロードしたりストリーミングで受信することができる。正直に言おう、とても便利だ。

 ただし、クラウドストレージサービスにも限度はある。無料もしくは安価な価格で利用できるストレージ容量はせいぜい数Gバイト程度で、本格的に使おうと数百Gバイトのような大容量を求めると、コンスタントにコストが掛かってしまう。もちろん便利に活用するなら有意義な投資ではあるのだが……。

 そして出先で頻繁にクラウドサービスを利用すると、通信回線の通信量も気になる。職種によっては業務に関するファイルをクラウド上に保存することが禁止されている場合もあるだろう。最近はファイル単体の容量も大きくなる一方で、例えば4Kで撮影したビデオファイルは1分間で数Gバイトにも上る。これをクラウドにアップロードするのはちょっと非現実的だ。

大容量のストレージが使える便利さ 今回試用してみた結果、出先で大容量のストレージが使える便利さに軽く感動した。「この大きいファイルは家に帰ってからいじろう……」というのが無くなったのだ

 となると、やはり安心できるのは手元に置ける外部記憶装置となる。今回はウエスタンデジタルジャパンから新登場したポータブルHDDの「My Passport Ultra」をチェックしてみよう。

まずは基本スペックを確認

 My Passport Ultraはバスパワーで動作するポータブルHDDで、自動バックアップ機能やパスコードロックによるハードウェア暗号化など、セキュリティ面の機能を充実させているのが特徴だ。3年間という長めのメーカー保証が付いているのでハードウェアとしても安心して使うことができるのがうれしい。

 容量ラインアップは500Gバイト、1Tバイト、2Tバイト、3Tバイトの4種類で、カラーバリエーションはクラシックブラック、ブリリアントホワイト、ノーブルブルー、ワイルドベリーの4色を用意する。それぞれの容量にそれぞれのカラーバリエーションがラインアップされており、「最上位モデルは黒の1色しか選べない」といったことがなく好感が持てる。

「My Passport Ultra」の3Tバイトモデル 「My Passport Ultra」の3Tバイトモデル。ヨドバシ.comでは税込30020円。

 ポータブルHDDは外に持ち出す機会が多いので、本体サイズと重さが重要になってくる。今回評価機としたブリリアントホワイトの3Tバイトモデル(WDBBKD0030BWT)は、81.5(幅)×110(奥行き)×20.9(高さ)ミリで、重量が231グラムだ。厚みが15ミリほどの3Tバイト2.5インチHDDを搭載しながら、ケースと合わせて21ミリを切っている。特別薄いわけではないが、かばんはもちろんのこと、スーツの内ポケットにも余裕で入る。

 ちなみに500Gバイトモデルは、幅と奥行きはそのままで高さが12.8ミリ、1/2Tバイトモデルは15.8ミリと、容量によって本体の高さが異なる。

 本体の厚みを抑えながらも、内蔵ドライブの耐久性や防振性にもぬかりはないようだ。中身をのぞいてみると、クッションの役割を果たす防振シートのほか、内蔵HDDとケースの間に衝撃を緩和するパーツが内側の側面にいくつも備わっている。本体の面積はわずかに大きくなってしまうが、頻繁に持ち運ぶ製品だけあって、やみくもにサイズを追求するよりも、いちユーザーとしてはこちらのほうが安心感がある。

防振性 少し余裕を持たせることで、防振性を高めている

 ロゴがプリントされている本体の上部は光沢感のあるツルツルとしたホワイト、側面と底部は光沢が抑えられたグレーで、ツートンカラーとなっている。いずれもプラスチック素材で、どんなデバイスの横に置いても調和しそうな落ち着いたデザインだ。

アクセスランプ アクセスランプが綺麗で気に入った。データ通信中は点滅する

 インタフェースは、スペックシート上で5Gバイト/秒を誇るUSB 3.0のMicro-Bを採用している。ケーブル1本でデータ転送から給電まで行えるバスパワー仕様なのが外で使用する上で非常に心強い。自宅で使っている通常の外付けHDD(USBケーブルの他にACアダプターが必要)もこれに買い替えてしまいたいくらいだ。本体のUSB 3.0ポート横には青白いLEDで見た目も視認性も良好なアクセスランプを備えている。

 ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」による読み込みと書き込みの速度は、どちらも125Mバイト/秒前後で安定した。262個のハイレゾ音源ファイルを30Gバイト分収めたフォルダをSurface Pro 3の内蔵ストレージにコピーしたところ5分1秒、同じフォルダを今度はSurface Pro 3の内蔵ストレージからMy Passport Ultraにコピーした場合は4分50秒だった。

ベンチマーク 日常使いで不満が出ることはないだろう

 気になる動作音だが、本体に耳を当てるとようやく確認できるレベルで、通常のオフィスでは全くと言っていいほど気にならないレベルだ。最近のポータブルHDDはこんなに静かなのかと驚いた。スターバックスで白い箱を耳に当てて必死に音を聞き分けている不審者がいたら、それは筆者である。

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