―― ハードウェアについてもう少し聞かせてください。背面のキックスタンドですが、細い枠のようなデザインを採用した理由は?
オルソン このデザインもイノベーションの一部だと考えています。バルセロナチェアや家具、そしていろいろな素材を研究しました。Elite x2 1012 G1の背面は航空機で使われる堅牢性の高い6061番のアルミを使用しています。マットな手触りでデザインも優れています。
プロセッサは省電力を実現するCore Mを採用しているため、10時間のバッテリー駆動時間を確保しており、ファンレスによって約8ミリというスリムなボディを実現しました。日本ではあまり気にする必要はありませんが、例えばインドのような砂埃が多い国では、ファンレス(通気口が不要)は重要なポイントです。
オプションのトラベルキーボードは、こちらも堅牢に優れる5052番のアルミを4層にして構成しました。キーボードを立てた状態でも剛性感に優れているため、(Elite x2 1012 G1のトラベルキーボードを一度使ったら)他社製品のキーボードはトランポリンのように感じてしまうでしょう。
―― バッテリー付きキーボードのような、特徴のあるオプションは用意していますか?
オルソン スマートカードリーダー機能やNFCを搭載するキーボードをオプションで用意しています。
―― ペンはワコムのアクティブ静電結合方式デジタルペンを採用していますね
オルソン 現在市場に出回っているもので、最良のものを用意しました。ペンは2048段階の筆圧に対応し、自然な書き味を実現しています。例えば、2in1を利用する保険会社は、署名にデジタルペンを使うことで、セキュアな状態で個人情報を本社に送信できます。わざわざ(書類を持って)会社に戻る必要がなくなり、生産性が向上するでしょう。
―― 今回、ラインアップにLTE対応モデルが登場しています
どこでもネットワークにつながること――コネクティビティの向上も重要だと考えています。特に日本ではLTEが好まれていることも理解しているので、KDDIやドコモと協力しました。Wi-Fiモデルも用意していますが、LTEが使えるというのは非常な大きな鍵になると思います。
―― ユーザーに豊富な選択肢を用意しているのですね
市場のデータを調査したのはもちろん、ユーザー、そして通信キャリアとも意見を交換して、最良を提供できるよう努力しました。ユーザーの選択肢を一つや二つに絞るのではなく、より広範囲な選択肢を用意しています。販売する国によって求められるものは違うため、構成はそれぞれで異なりますが、一貫して常に販売する国を中心に考えているのは同じです。
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