世界最小の13型ビジネスノートや有機EL採用「ALIENWARE」が登場――Dell発表会リポートCES 2016(1/2 ページ)

» 2016年01月08日 12時40分 公開
[本間文ITmedia]

世界最小をうたう13型ビジネスノート「Latitude 13 7000」

 米Dellは、2016 International CESの初日、1月6日(現地時間)に記者発表会を開催し、新しいビジネス向けモバイル製品「Latitude」の新シリーズと、有機EL(OLED)を採用したディスプレイなどを発表した。

 今回の発表で目玉となった「Latitude 13 7000」シリーズは、昨年、数多くのアワードを受賞した、超軽量のコンシューマ向けノートPC「XPC 13」をベースに、企業での利用に求められる信頼性や管理性、セキュリティの高さを兼ね備えたモデルだ。

Latitude 13 7000シリーズ(手前)とLatitude 12 7000シリーズ(奥)

 同社で企業向けPC事業を統括するカーク・シェル副社長(Vice President and GM、Commercial PC Group)は、「Latitude 13 7000の最上位モデルには、ボディにカーボンファイバー素材を採用することで、堅牢性と軽さを両立し、ビジネス用の13型Ultrabookとしては世界最小、最軽量を実現した」と説明。

 また、「巷にはカーボンプラスチックのような、見た目だけカーボンファイバーという製品も多いが、Latitude 13 7000では、1方向あたり40トンの加重にも耐えられる、スペースシップなどの宇宙産業で用いられる高品位のカーボンファイバーを採用している」として、ボディの素材そのものから特別で、持っているだけでプレミアム感を味わえる1台だとアピールした。

Latitude 13 7000シリーズを披露するジェフ・クラーク副会長

Dellブースで公開されたatitude 13 7370

 Latitude 13は、CPUに第6世代のIntel Core vProプロセッサを搭載し、同社が“フレームレス”と呼ぶ狭額縁の13.3型InfinityEdgeディスプレイを採用、最大解像度3200×1800ピクセルの高精細モデルも用意される。

 インタフェースには、Thunderbolt 3ポートとして利用可能なUSB 3.0 Type-Cコネクタ×2、USB 3.0 Type-A×1、Micro HDMI、SD/micro SDカードスロットを標準装備。スマートカードスロットなどを装備したモデルも用意される。

Latitude 13 7370の側面。USB Type-Cポート×2、Micro HDMI、スマートカードスロットを備えるほか、SIMが入りそうなカバーも見受けられる

右側面には、USB 3.0 Type-Aとオーディオ端子、microSDカードスロットを備える

同じくLatitude 13 7370ながら、スマートカードスロットを備えないモデルもあるようだ

Latitude 13 7000シリーズでは、Type-Cコネクタを電源用にも利用する

 また、DellはType-CコネクタからUSB 3.0やLAN、HDMI、アナログRGBへ変換する「Dell Dock」、Type-Cコネクタから、USB 3.0 Type-A×3、Thunderbolt対応Type-Cポート、LAN、HDMI、DisplayPort、mini-DPポート、アナログRGBポートを拡張する「Dell Thunderbolt Dock」を用意し、ケーブル1本でさまざまな拡張性を実現しているのも本製品の特徴となる。

 本体重量は、カーボン素材を採用した上位モデルで約1.1キロ、またボディにアルミを採用したモデルも用意される。バッテリー駆動時間は約10時間で、電源はType-Cコネクタから給電する仕様。オプションのUSB Hub機能を備えたモバイルバッテリーも用意され、同バッテリー併用時は2倍の駆動時間を実現できるとしている。Dellは、同シリーズを米国において3月に市場投入予定で、価格は1299ドルからとなる。

通常の倍の駆動時間を実現するモバイルバッテリー

USB 3.0やDisplayPort、LANなど、数多くの拡張インタフェースを実現するThunderbolt Dock
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