時計でも眼鏡でもない“鍵ガジェット”の「Hackey」は何ができる?アイデア次第で使い方いろいろ(3/3 ページ)

» 2016年01月11日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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「特定のアカウントがツイート」→「LEDが点滅して通知」を試す

 続いて、WebサービスをトリガーとしてHackeyのLEDを点滅させる組み合わせをmyThingsに登録してみよう。今回はサンプルとして「特定のTwitterアカウントがツイートしたら、HackeyのLEDを点滅させる」という組み合わせを作成する。

 プリセットされた設定がないため、ゼロから作成することになるが、手順に従えばそう難しくはない。まずはmyThingsのトップページで「+」をタップして新規チャンネルの作成を選択し、手順に従ってトリガーとなるWebサービス(Twitter)を選び、その後アクションとしてHackeyのLED点滅を選ぶ。LEDは5色あるのでどれかを指定し、さらに点滅する秒数についても指定する。

 以上で、Webサービスが所定の動きをすると、それをトリガーとしてHackeyに信号が届き、指定の色で点滅する。先ほどと同様、myThingsは15分刻みで動作するので、トリガーが起動したはずなのにLEDが点滅しないという人は、まずは15分待ってみてから判断しよう。なお、きちんと意図通りに動作したかはアプリ内の「タイムライン」を見て判断することもできる。

新規の組み合わせ作成トリガー設定 新規に組み合わせを作成するには、まずは右上の「+」マークをタップ(画像=左)。トリガーとアクションを順に設定する。最初に「トリガーを追加してください」をタップ(画像=右)
トリガーのWebサービス選択Twitterの認証 今回はHackeyではなくWebサービスが信号を送る側になるので、トリガーとなるWebサービスを一覧から選択する(画像=左)。Twitterの認証を行い、myThingと連携できるようにする(画像=右)
Twitterの動作を指定アクションを指定 トリガーとなるTwitterの動作を指定する。今回は「特定のアカウントがツイートしたら」を選択し、次いでユーザー名を指定する(画像=左)。続いてアクションを指定する。「アクションを追加してください」をタップする(画像=右)
ガジェット選択LED設定 信号を受ける側の機器としてHackeyを選択する(画像=左)。アクションとして「LEDを点滅させる」を選んだ後、点滅させる色を全5色から選ぶ(画像=右)
LED点滅秒数の設定実行タイミングと曜日指定 点滅秒数を入力し、OKをタップ(画像=左)。実行のタイミングと曜日を指定し、「作成」をタップすれば設定完了だ(画像=右)
設定一覧を表示 組み合わせ一覧を表示したところ。タップすることで修正が行える
動作確認 指定したユーザーがツイートすると、LEDが指定秒数だけ点滅する
履歴の確認 「タイムライン」をタップすると、過去の動作履歴を見ることができる

 なお、HackeyはLEDが5色使えるので、合計5つの通知を受け取れる。例えば以下のようなパターンがそれだ。

  • 赤:Gmailを受信した場合
  • 緑:Twitterで条件に合致するツイートが見つかった場合
  • 青:天気予報が雨だった場合
  • 紫:Googleカレンダーで予定が近づいた場合
  • 黄:ヤフオクで条件に合致する出品が行われた場合

 どの色がどのサービスを指しているのかはユーザーが覚えておく必要はあるが、Webサービスのイメージカラーをそのまま色として採用するなどの工夫をすれば、意外とすんなり受け入れられるだろう。

工夫のしがいのあるユニークな製品

 Hackeyの使い方をざっと見てきたが、なかなか工夫のしがいのあるユニークな製品だ。今回はmyThingsを例に紹介したが、同種のサービスであるIFTTTのほうがレシピも多く、また老舗のサービスということで慣れている人も多いはず。ハードルは日本語対応のmyThingsのほうが低いので、まずはmyThingsを試し、トリガーの種類に物足りなければIFTTTを使うといった順序で利用してみるとよいだろう。

 もっともHackeyは、トリガーとなり得るのが「キーをひねる」の実質1種類のみ、アクションは5色のLEDに限定されており、Hackeyに慣れてアレもコレも登録したくなってくる時期には、これ以上割り当られるアクションがない……となるのがネックだ。そうした意味でHackeyはあくまで入門用という位置付けであり、さらに上位には点滅パターンや音(アラーム)などに対応した製品も欲しいと感じる。

 また、キーをひねるという仕組みは非常にキャッチーで、Hackeyの特徴の1つでもあるのだが、プッシュボタン1つだけのほうが分かりやすさは上だろう。今回の製品がヒットすれば、今後の製品展開も考えられるだけに、別の機構を持った製品もまた見てみたいところだ。

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