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今回はクラムシェルモデルが中心のレビューだが、フリップモデルの変更点についても触れておこう。タブレットモードに変形し、指でのタッチ操作とデジタイザスタイラスが使えるフリップモデルでは、「VAIO Shortcut Menu」と「VAIO Pencil Board」の新しいアプリが標準でプリインストールされている。
フリップモデルには、ペンの使い勝手を向上させる「VAIO Shortcut Menu」と「VAIO Pencil Board」の新アプリがプリインストールされている
VAIO Shortcut Menuは、利用頻度の高いキーボードショートカットを画面の端にタッチキーとして表示し、タブレットモードでの使い勝手をフォローするものだ。Adobe Photoshop CC、Adobe Illustrator CCなどクリエイティブ系アプリ別のキーセットも用意されている。
VAIO Shortcut Menuは、キーボードショートカットを画面の端に表示する。表示位置は上下左右から選べる
VAIO Shortcut Menuには、クリエイティブツール向けのキーセットもプリセットされている
VAIO Pencil Boardは、いわゆる「下敷き機能」と呼ばれるもの。画面全体または一部分だけ指でのタッチ操作を無効にし、ペンの操作だけを受け付けるようにするものだ。筆圧対応のペンでじっくりと描画したいとき、誤操作を一切気にせず作業に集中できる。
VAIO Pencil Boardを使えば、画面全体または一部のタッチ操作を無効にできる。画面の一部を無効にする場合、無効エリアはこのように青く半透明で表示される
VAIO Zフリップモデルは、画面側から見るとクラムシェルモデルとほぼ同じだ。この状態を「キーボードモード」と呼ぶ。液晶ディスプレイは光沢仕様でタッチパネルを搭載しており、デジタイザスタイラス(筆圧ペン)にも対応する。画面の下にはWindowsボタン、ヒンジ部には変形機構のロックスイッチがある
キーボードモードを背後から見た様子。天面中央部のラインを軸にして液晶ディスプレイが180度回転するマルチフリップ変形機構を備えている
液晶ディスプレイをぐるりと回転させて、画面を傾けた状態にすると、タブレットをスタンドに立てかけたような「ビューモード」になる
ビューモードの状態のまま、液晶ディスプレイを上向きにしてパタンと閉じれば、「タブレットモード」となる
液晶ディスプレイ表面のダイレクトボンディング技術と、N-Trig製の筆圧ペンにより、視差の少ない直感的なペン機能を提供している
フリップモデルに付属するデジタイザスタイラス(ペン)。筆圧レベルはハードウェア的には256段階で、ソフトウェア処理により1024段階相当の効果を実現している。クリエイター向けタブレットの「VAIO Z Canvas」同様、ペングリップが付属する。ペングリップを装着すると、ペンが太くなって握りやすくなり、滑り止めの効果もある
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