WD Red WD80EFZXと同じ3月18日、AMDからはAPU最上位モデル「A10-7890K」が売り出されている。価格は2万円弱で、3月にリニューアルした同社CPU/APUと同じく無音に近い新型クーラーを付属する。
A10-7890Kは通常4.1GHz(ターボ時4.3GHz)のクアッドコアモデルで、GPUはひとつ下の「A10-7870K」と同じ866MHz動作となる。TDPも95ワットで変わらない。
TSUKUMO eX.は「ベースクロック4GHz超えのAPUは2013年6月登場の『A10-6800K』(http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1306/10/news056.html)がありますが、パフォーマンスはA10-7890Kが余裕で上。月頭から出回っているリニューアルモデルとともに順調に売れていますね」と話していた。
それを裏付けるように、2016年に入ってからAMDプラットフォームの売れ行きが伸びているという声をよく聞くようになっている。ただし、シェア争いの視点ではインテルにかなり水をあけられているのは変わらない。現時点では複数のショップで「9割超:1割弱でインテル優勢」という。
某ショップは「特にSocket FM2+(APU系)はコストパフォーマンスに優れていますし、今回のA10-7890Kのようにかなりハイスペックなものまで選べるようになっています。マザーのラインアップが少なめというデメリットはありますが、割安に良いマシンを組みたいなら普通におすすめできるんですよね。爆発的な再興は無理でしょうけど、じわじわ伸びていってもらえれば」とエールを送っていた。
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