予算1万円で300グラムのモバイルiPad Retinaディスプレイを作ってみた(2/3 ページ)

» 2016年03月25日 06時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

電源にはMini USBケーブルが必要

 まずは、動作確認を兼ねた仮組みに取りかかりましょう。作業は至って簡単です。液晶パネルのケーブルをコントローラー基板に接続し、DisplayPortケーブルと電源用のUSBケーブルをつなぐだけです。

液晶パネル フレーム コントローラー基板 調達した液晶パネルとフレーム、そしてコントローラー基板です。まずは仮組みして動作確認を行いましょう

 作業自体は簡単ですが、液晶パネル自体が非常に薄く、接続用のフレキシブルケーブルの取り扱いを含め慎重に行いましょう。コントローラー基板には、PC接続用のDisplayPort、電源供給用のMini USBといった端子のほか、電源ボタンが用意されています。

液晶パネル コントローラー基板 コントローラー基板には、左からDisplayPort、電源ボタン、Mini USBが並んでいます

 まずは、液晶パネルのケーブルをコントローラー基板に取り付けます。黒いストッパーを上に持ち上げてフレキシブルケーブルを挿入し、ストッパーを元に戻すだけです。後はDisplayPortケーブルとMini USBケーブルをつないでPCの電源を入れてみましょう。

コントローラー基板 コントローラー基板右上にある端子に、液晶パネルのフレキシブルケーブルを挿入します。作業の際は、絶縁体を挟むなど養生しておくことも忘れずに
コントローラー基板 フレキシブルケーブル ケーブルの向きが決まっているので注意しましょう。奥に差し込んだら、黒いパーツを下に下げます
コントローラー基板 こちらはコントローラー基板の裏面です。重量は約16グラムです。M3ネジとナットを用意しておきましょう
液晶ディスプレイ仮組み 本組みの前に、試しにケーブルを接続して動作確認をしましょう

木製フレームの工作もお手軽コースで

 無事に画面が表示されたら、フレームの工作を始めとした本工程に入ります。それにしても、9.7型で2048×1536ピクセルという264ppiの高精細な画面はいいですね。

 さて、今回唯一といえる手を加える部分が、液晶パネルを木製フレームにはめ込むところです。正確には、写真のようにフレームの2カ所を削り取り、パネルをはめます。木製フレームは彫刻刀を使って削りましたが、文具用のカッターナイフでも代用可能な固さです。

木製フレーム まずは、パネルを固定する位置を決めます。すると、パネルにある2カ所の突起が出っ張るのが分かります。この部分が埋まるように木製フレームを削りましょう
木製フレーム 液晶パネル もう1カ所の出っ張りはごくわずかです

 木製フレームが削り終わったら、パネルを入れてみましょう。あまり削りすぎると、液晶パネルが偏ってしまうので、うまくバランスを取りながら調整してください。この木製フレームは、本液晶パネル用に作られたのではないかと錯覚してしまうほどちょうどいいサイズで、固定用の両面テープやネジなどを使う必要はありません。

 次に、パネルを固定する裏板(押え板)にコントローラー基板を取り付けます。まずは液晶パネルのフレキシブルケーブル(51ピン)が通る部分を切り取ります。

フレキシブルケーブル まずは、フレキシブルケーブルが通る部分(裏板を切り取る部分)にマークを付け、切り取りましょう。こちらもカッターナイフで何とかなる固さです
フレキシブルケーブル 裏板 木製フレームに液晶パネルと裏板をはめてみました。専用工具を使わなくても大丈夫です

 続いて、ケーブルの位置に合わせてコントローラー基板の設置場所を決めましょう。固定用のねじ穴を開けて、そこにスペーサーを取り付けます。ここでは自作PC用マザーボードを固定する六角スペーサーを利用しました。

コントローラー基板 木製フレーム フレキシブルケーブルの位置に合わせてコントローラー基板の固定場所を決めます
六角スペーサー マザーボード固定用の六角スペーサーを4カ所に取り付けました
コントローラー基板 裏板 コントローラー基板を固定して、裏板をはめ込んだところ。一応、これで完成です。重量は約302グラムと軽いので持ち運びも容易です

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