まずは、動作確認を兼ねた仮組みに取りかかりましょう。作業は至って簡単です。液晶パネルのケーブルをコントローラー基板に接続し、DisplayPortケーブルと電源用のUSBケーブルをつなぐだけです。
作業自体は簡単ですが、液晶パネル自体が非常に薄く、接続用のフレキシブルケーブルの取り扱いを含め慎重に行いましょう。コントローラー基板には、PC接続用のDisplayPort、電源供給用のMini USBといった端子のほか、電源ボタンが用意されています。
まずは、液晶パネルのケーブルをコントローラー基板に取り付けます。黒いストッパーを上に持ち上げてフレキシブルケーブルを挿入し、ストッパーを元に戻すだけです。後はDisplayPortケーブルとMini USBケーブルをつないでPCの電源を入れてみましょう。
無事に画面が表示されたら、フレームの工作を始めとした本工程に入ります。それにしても、9.7型で2048×1536ピクセルという264ppiの高精細な画面はいいですね。
さて、今回唯一といえる手を加える部分が、液晶パネルを木製フレームにはめ込むところです。正確には、写真のようにフレームの2カ所を削り取り、パネルをはめます。木製フレームは彫刻刀を使って削りましたが、文具用のカッターナイフでも代用可能な固さです。
木製フレームが削り終わったら、パネルを入れてみましょう。あまり削りすぎると、液晶パネルが偏ってしまうので、うまくバランスを取りながら調整してください。この木製フレームは、本液晶パネル用に作られたのではないかと錯覚してしまうほどちょうどいいサイズで、固定用の両面テープやネジなどを使う必要はありません。
次に、パネルを固定する裏板(押え板)にコントローラー基板を取り付けます。まずは液晶パネルのフレキシブルケーブル(51ピン)が通る部分を切り取ります。
続いて、ケーブルの位置に合わせてコントローラー基板の設置場所を決めましょう。固定用のねじ穴を開けて、そこにスペーサーを取り付けます。ここでは自作PC用マザーボードを固定する六角スペーサーを利用しました。
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