「Oculus Rift」で極上体験ができるVRコンテンツ“3選”買って試して選んでみた(3/4 ページ)

» 2016年05月13日 06時00分 公開
[ドリキンITmedia]

おすすめVRコンテンツ(2) 「Henry」

 次におすすめしたいVRコンテンツは、Oculus VR自ら所有するスタジオのOculus Story Studioが制作したショートムービーコンテンツ「Henry」です。無料でダウンロードできます。元Pixarのラミロ・ロペス・ダウ氏が監督を務めた、ヘンリーという名のハリネズミが主人公のストーリーです。

 Henryは、Oculus Riftの発売前からトレーラーが公開されていたり、イベントでもデモコンテンツとして利用されていたりしたので、既に体験したという人もいるかもしれません。これは万人にVRの可能性と魅力を伝えることができるコンテンツという意味で、多くの人がOculus Riftを手にしたら最初に実行すべきコンテンツだと思います。

Henry(1) HenryはOculus Studio制作のショートムービーコンテンツ。Oculusを入手したら、最初に試す価値があると思います

 ストーリーはネタバレになるので、ぜひ実際に体験していただきたいのですが、内容は10分弱のショートムービーです。もちろん、ムービーといっても仮想世界のコンテンツなので、Oculus Riftをかぶったまま首を振れば、360度周囲を見渡すことができます。

Henry(2) 内容は10分弱のショートムービーです

 VRコンテンツとして制作されたムービーを実際に体験して思ったのは、何度でも楽しめる奥深さです。同じストーリーでも視点を変えることで新たな発見があるので、気に入ったら何度でも繰り返し楽しむことができます。

Henry(3) 誰が見ても安心して楽しめる内容は、さすがのクオリティ。もちろん、首を振れば、周囲の風景も見られます
Henry(4) 実際のOculus Riftで体験してほしいので、ストーリーの内容には触れません

 コンテンツの制作者側からすると、制作コストは何倍にも膨れ上がることが容易に想像できるのですが、新たな表現手法の可能性は無限に秘めていると言えます。こうしたVRでしか再現できないコンテンツが増えていくと、VRの普及にも拍車が掛かるので期待が高まります。

 Oculus Riftに端を発する今日のVRブームを3Dテレビになぞらえて「普及が難しい」という話をよく聞きますが、実際にVRムービーを見てみると、3Dテレビのコンテンツとは比較にならないほどの没入感、そして表現の可能性を感じます。どのくらいクリエイターの人たちを引きつけられるかに注目していきたいです。

おすすめVRコンテンツ(3) 「Project CARS」

 最後に紹介したいのは、バンダイナムコエンターテインメントのレーシングシミュレーターゲーム「Project CARS」です。価格は49.99米ドル。

 このゲーム自体は既に、PC、プレイステーション 4、Xbox Oneといったマルチプラットフォームで展開されていて、Oculus Rift専用タイトルではありませんが、OculusストアでVR対応版を購入できます。

Project CARS(1) コンシューマーゲーム機のビッグタイトル「Project CARS」がVRに対応し、Oculus Riftでもリリース

 もともと非VRプラットフォーム用に発売されているコンテンツなので、PC側に表示されるミラーリング画面は2Dゲームそのものです。メニューなどはVR空間上にも2Dの画面として表示され、Oculus Riftに最適化されているわけではありません。

Project CARS(2) メニューなどは他プラットフォームと同様の2D画面です

 しかし、ひとたびレースが始まると、それは完全に別の体験に変わります。車のコックピットから見えるレースの世界はまさに「リアル」な体験。夕日の逆光を浴びながらのドライブなどは、最高に気持ちがいいです。

Project CARS(3) ひとたびレースが始まると、それはまさにVRな世界です
Project CARS(4) 逆行を浴びながらのドライブもVRならではの臨場感があります

 運転に関しても、VRの強みが生かされています。ちょっと下に首を傾ければ、自分の手足を見ることができますし、サイドミラーの確認なども、現実世界と同様にミラーに視点を移動して目視します。車線変更時にはちゃんと横を見て、隣の車線に車がいないことを確認するといった具合です。

Project CARS(5) ミラーのチェックは、ちょっと視線を傾けるだけ。これまでのレースゲームとは全く違ったリアルな体験ができます
Project CARS(6) 車線変更の操作も目視でスムーズに行えます

 今回Oculus Rift向けのいろいろなコンテンツを体験して実感したVRの最大の特徴の1つは、ヘッドトラッキングによる視点移動の実現です。

 従来の2Dコンテンツでは、映像内でフォーカスする対象物を切り替えるのに何かしらの操作が必要でした。レースゲームでは視点移動にボタン操作が必要だったり、PCでアプリケーションを素早く切り替えるのにもAlt+Tab(MacではCommand+Tab)のような操作を求められたりしていました。

 これがVRの世界では、ちょっと首を動かして視点を移動するだけで、自分がフォーカスしたい対象を切り替えられます。現実世界では当たり前すぎて気付かなかったのですが、この当たり前すぎる操作が仮想世界で実現できるだけでユーザーインタフェースの進化も一気に加速するのではないか、と夢を抱く今日この頃です。

 しかし、このゲーム最大の難点は操作がリアルすぎること。ハイパワーのレーシングカーをXbox Oneコントローラーでうまく操作するのは難しく、乱暴なアクセル、ブレーキングで運転すると、すぐにスピンしてしまったり、壁に衝突してしまったりと、まともに走らせるだけでも大変です。

 ここまで来たら、ハンドルとペダルのコントローラーもそろえたくなってきます(もう泥沼ですね)。

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