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» 2016年07月08日 06時00分 公開

「SurfaceからiMac対抗機が出る」のウワサは本当か?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/3 ページ)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

新Surfaceはマイナーチェンジ? それとも……

 2016年内に投入される製品についてジョー・フォリー氏は「製品数を含めて見当がつかない」と説明する一方で、発表イベントは「どちらかと言えばパートナーであるOEMメーカーの製品にハイライトを当てる可能性がある」としている。

 過去のMicrosoftの経緯を考えると、パートナー製品の発表と自社製品の発表は別々に行い、OEMメーカーに配慮する傾向が強かった。もし同氏が語るようにサードパーティー製品と自社のファーストパーティー製品をイベントで同列に取り扱うのであれば、少々奇異な話だ。

 筆者の推測だが、Intelの次期Coreプロセッサ(第7世代Core)である「Kaby Lake」(開発コード名)は2016年8月後半〜9月初旬に正式発表され、OEMメーカー各社もこの時期に一気に新製品を発表するとみられる。実際の出荷は9月末〜10月頃だろう。ただし、この時期に優先投入されるのは2in1や薄型ノートPC向けプロセッサが中心で、ラインアップによっては年末近くにずれ込む可能性がある。

 つまり、各メーカーがアピールすべき製品の多くは10月時点で発表済みであり、もしMicrosoftが2015年同様に10月前後の時期にイベントを行うのであれば、やはり「Surfaceにフォーカスした内容」の可能性が高い。その場合、ラインアップも複数をそろえた形での発表となるだろう。

Kaby Lake Intelが第7世代Coreとして投入する予定の次期プロセッサ「Kaby Lake」(開発コード名)。このリリースが、Surface新モデルの仕様や投入時期に関係してくる

 問題は「どのようなSurfaceのラインアップが出てくるか」という点だ。

 まず、完全に業務向けの大画面モデルであるSurface Hubと、流通在庫のみで既に生産終了が年内に決まっているSurface 3を除けば、Surface Pro 4とSurface Bookの2種類が現行モデルとして挙げられる。これらのモデルチェンジでなければ、前々から投入計画がささやかれているWindows 10 Mobieスマートフォン「Surface Phone」、そして最近新たにウワサが出てきたAppleの「iMac」対抗機となる液晶一体型デスクトップPC「All-in-One(AIO)Surface」の可能性も考えられる。

 ジョー・フォリー氏は、Surface Pro 4とSurface Bookにはマイナーアップデートの可能性があるものの、Kaby Lakeが搭載されない可能性を指摘している。これはKaby Lakeのフルラインアップがそろって供給量も潤沢になるタイミングを考えると、うなずける部分がある。もし両製品ともにKaby Lakeを全面採用しようとすると、製品発表は10月だとしても実際の市場投入は10月末〜11月など年末近いタイミングになってしまうのだ。

 Surface Phoneについてジョー・フォリー氏は、IntelがAtomプロセッサの計画をキャンセルした後も、(Surface 3は生産終了で後継モデルの情報もないが)Surface Phoneの計画は生きており、「ARMベースでエンタープライズにフォーカス」して開発が進んでいるという。

 ただし、Surface Phoneも現時点で2016年内に投入される可能性が低いと筆者は予想する。理由の1つとしては、「HP Elite x3」などエンタープライズ向けWindows 10 Mobileスマホのハイエンドモデルがようやく出そろいつつある中、Microsoftが市場に割って入るのは、少ないパイでの食い合いが発生してデメリットが大きいからだ。

 市場を育てるという意味では、2017年春頃というのは適当なタイミングではないかと考える。ちょうどスペインのバルセロナでMobile World Congress(MWC)が開催されるタイミングでもあり、戦略アピールの場としては悪くないだろう。

Elite x3 ハイエンド志向のWindows 10 Mobileスマートフォン「HP Elite x3」。日本でも2016年夏以降に投入される予定だ

 最近になりウワサが出てきたAIO Surfaceの計画を報じたのは、台湾メディアのDIGITIMESだ。AIO Surfaceの登場は早ければ2016年第3四半期中としている。

 しかし、ジョー・フォリー氏は自身の情報源からのコメントでこれを否定した。少なくとも年内には投入されないという。もっとも、同氏もAIO Surfaceの存在自体は否定しておらず、この他にもWindowsの最新情報を追っている米Windows Centralが信頼できる情報筋の話としてその存在を肯定している。ただし、Windows CentralもDIGITIMESの記事にある第3四半期の製品投入が本当かどうかは、「Kaby Lakeの投入タイミング次第」とのことだ。

 Kaby Lake搭載製品の市場投入は最速でも9月末くらいとみられるため、やはり第3四半期での市場投入は難しいというのが筆者の考えだ。

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