大画面&SSD搭載で5万円台!? コスパ抜群の「N1501K-310/T」はどれだけ使えるのか(2/2 ページ)

» 2016年12月28日 18時52分 公開
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ビジネス用途に使うには十分。ゲームは軽めのものなら

 いつも通りベンチマークテストで実際の性能を確認してみよう。テスト内容は3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を測る「CINEBENCH R15」、PCの総合性能を計測する「PCMark 8」、グラフィックス性能を見る「3DMark」、ストレージの性能を見る「CrystalDiskMark」、ローエンドモデルと言うこともありゲームベンチとしては「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」と比較的動作の軽い「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の2種を計測した。

 CINEBENCH R15の結果を見てみる。改めて書いておくと本製品に使用されているCPUはSkylake世代のCore i3-6100Uとなっている。成績はCPUで249(cb)、シングルコア時で98(cb)となった。

CINEBENCH R15のスコア

 総合性能を見るPCMark 8の結果を見てみよう。家庭での一般的な利用状況を想定したHomeのスコアは「2765」、事務系アプリなどの性能を計測するWorkのスコアは「3844」。フォトレタッチや動画作成と行ったクリエイティブ作業時の性能指標を示すCreativeのスコアは「3399」とCPUのクラスを考えれば十分な成績だろう。

PCMark8 Home

PCMark8 Creative

PCMark8 Work

 続いて3DMarkの結果は、Fire Strikeが607、Sky Diverが2901、Cloud Gateが4436、Ice Stormが38449となった。続いてゲームベンチの結果だ。ファイナルファンタジーではDirectx11モード「標準品質(ノートPC、解像度1280×720ピクセル)」という条件でスコアは「1981」で「設定変更を推奨」。

3DMark Cloud Gate(画面=左)/3DMark Ice Storm Extreme(画面=右)

 ドラゴンクエストXベンチマークソフトでは「標準品質、解像度1280×720ピクセル」時で「5125」で「快適」、同じ解像度で「最高品質」に設定した場合は、「3671」「普通」というレベルになった。

 前述しているように本製品に使用されているグラフィックスチップはCPU内蔵Intel HD Graphics 520となっている。CPU内蔵コアもかなり性能向上しており、ドラゴンクエストXクラスの軽いゲームならこなせるレベルにはなってきている。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果。ディスプレイ解像度を1280×720ピクセルに下げて標準品質にしても厳しい

ドラゴンクエストXなら十分プレイできる成績だ

 最後にストレージ回りの性能を計測している。使用したベンチマークソフトはCrystalDiskMark 5.2.0。本製品に搭載されているシステムストレージはSerialATA接続のSamsung SSD 750 EVO 250GBとなっている。シーケンシャルリード556.4MB/秒、シーケンシャルライトが485.2MB/秒という結果となった。SerialATA接続のSSDとしては上限に近い成績となっている。

CrystalDiskMarkのベンチマーク結果

高速SSDのおかげで動きもよく実用性高し

 CPUは、デュアルコアかつCore i3ということもあり突出した性能を持ってはいない。しかしAtom系と比べれば十分に高速だ。テスト前はメインメモリが4GBと少なめなのが気になっていたが、実際に使ってみると速度面でストレスを感じる場面はなかった。

 これは標準搭載されているストレージが高速であるためだろう。Web閲覧や一般的なファイルサイズのデータを扱う分にはまったく問題のない性能と言える。液晶ディスプレイが明るすぎ、コントラストが弱いのは気になるところだが、これは本体価格を考えると致し方のない部分と言える。

 拡張性もUSB 3.1 Type-CやDisplayPortこそないがアナログRGBとHDMIはついており、プレゼン用途などにも十分に対応できる。また省電力タイプのCPUが搭載されていることもあり動作音は非常に静かだ。この時期の気温であれば高負荷時でもほぼ無音といってよいだろう。これだけの性能を持ちながら本体価格6万4584円(税込)と非常に安価だ。ディスプレイ解像度やCPU性能を考えても、今回の「N1501K-310/T」は十分にオススメできる製品と言える。

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