林信行が魅力を解説 「iPhone 7」シリーズ(PRODUCT)REDモデル発売直前レビューただ真っ赤になっただけ、でも、だからみんな欲しい(1/2 ページ)

» 2017年03月24日 16時43分 公開
[林信行ITmedia]

 突然発表された新iPadとiPhone 7、および7 Plusの(PRODUCT)REDモデル、そして新しいアプリ「CLIPS」。今回、この新iPhoneをいち早く評価する機会を得たので紹介したい。なお、製品の予約は日付が3月25日に切り替わった直後からだ。


圧倒的な主張をする鮮烈な「赤」

 新しいiPhoneの特徴は、色が赤いこと。ただそれだけだ。でも、そのことがネットでも驚くほどの反響を呼んでいる。

 日本時間で3月21日の夜、突如、新型iPadと赤いiPhoneが発表された。事前に「何かが出る」という情報をつかんでいた筆者は取り込み中の状態を一度抜け、何が発表されたのかだけを確認して画像とともにツイッターに投稿した。

 製品のCPUや容量などまで調べて投稿する余裕がなかったので投稿したのは外観写真だけ。それでも瞬く間に1000回以上リツイート(再拡散)され「欲しい!」という情熱的な反響コメントが山のように押し寄せた。


 ここまで圧倒的な情熱で迎え入れられたiPhoneは久しぶりかもしれない。CPUも、カメラの性能も関係ない。ただ「きれいな赤色のiPhoneだからこそ欲しい」という人が世の中には大勢いることが分かった。

 これまで電気製品のスペックや価格を生真面目に分析して購入判断をして来た人には、理解ができない現象だろう。しかし、これがもはや毎日身につけるファッションアイテムとなった製品に対する多くの人の選び方だ。

 それでは早速、新型iPhoneを見てみよう。赤い。とにかく赤い。それもかなり鮮烈な赤色だ。ジェットブラックモデルのような光沢仕上げではなく、ブラックモデルのような梨地仕上げで、青空の下などで使うと青い光を吸収して少し色味が変わる表情豊かな赤でもある。上下にあるアンテナ隠しのラバー部分もブラックやジェットブラックモデルとは違い、多少目立つものの、マットな質感がむしろいい感じのアクセントになり、広い背面を引き締めている。


 中央のロゴマークは鏡面仕上げのシルバー。他のiPhoneでは、本体色に溶け込むように同系色に染められていたが、(PRODUCT)REDでは、むしろコントラストの高い色にして目立たせている。強烈に主張する(PDORUCT)REDモデルだからこそ、ロゴにもエッジを効かせたといったところだろう。


 正面の液晶を囲む部分の色は白で、ここはネットでも黒派と白派で意見が分かれるところだ。実際、筆者もApple Watchでは(PRODUCT)REDの赤バンドと黒いアルミケースの本体を合わせてみたことがあり、男性的にすごくかっこいいのはよく分かる。フェラーリレッドの車体に黒い革のシートのような組み合わせは鮮烈な印象を放つ。


 しかし、これは非常にマスキュリン(男性的)な色の組み合わせだ。

 iPhoneユーザーの半数以上が女性である現状では(もちろん、それが似合う女性もいることは理解しているが)必ずしも正解の色の組み合わせではない。TPOを選ぶ組み合わせ、とも言える。そう考えると、あえて赤白でユーザーが常に向き合う正面の部分に白を持って来て柔らかみを出した色の組み合わせはうまいなと思わされてしまう。

 赤と白は非常に難しい組み合わせで、一歩間違えればクリスマス配色のお子様向け配色になってしまうが、むしろ鮮烈な血の色を思わせる(PRODUCT)REDの赤ならば、まずクリスマスを連想する人はいないだろう。


 ちなみにディテールを見ていくとホームボタンを囲むリング部分はシルバー、Lightning端子の内側もシルバーだ(黒モデルでは黒になっているのだが、導電性を保ったまま赤くすることはさすがに難しかったのかもしれない)。


 マナーモードのスイッチも面白い。通常モードで赤色がのぞき、マナーモードにしたときには白色がのぞく。通常、マナーモードスイッチの内側は「オレンジ色」というのが古くからのiPhoneユーザーの頭には染み込んでいるが、ここはあえて別の色を混ぜたくないという判断でこうしたのだろう。


 手に持てばそこから真っ赤なアルミ板が、机においても優しい白い板の横から鮮烈な赤が見える。この圧倒的なインパクトを持つiPhone 7シリーズ(PRODUCT)REDモデルを持てば、パーティー会場でも、会食の席でも目立つことは間違いなしだ。ファッションとは、言葉にしなくても瞬時にあなたの個性やセンス、こだわりを一瞬で周囲の人々に伝えるためのツールだ。

 もっとも、iPhone 7/7 Plusが伝えるメッセージは、必ずしも鮮烈さやこだわりだけではない。

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