手元のスマホで照明の明るさを調整したり、出先から自宅のエアコンを制御したり、さまざまなセンサーでホームセキュリティを確保する――そんなライフスタイルを実現するスマートホーム事業にマウスコンピューターが参入する。
同社の小松社長は「“IoT”は幅が広い言葉なので 具体的に商品の形で体験しづらい。いろいろなモノがインターネットに繋がって場所を選ばずアクセスできることで生活にどんな提案ができるか考えた結果、スマートホーム製品を展開する台湾EQLと協業した」と説明。「mouse スマートホーム」を発表し、その第一弾として、テレビやエアコンを遠隔操作するための「ルームハブ」を含む5製品をセットにしたスターターキットを8月24日に発売する。
直販サイトでの販売価格は2万4800円(税別)。スマートホームがどんなものかとりあえず体験してみたいという層に向け、導入しやすい価格でのパッケージを目指したという。
スターターキットの内容は、前述のルームハブのほか、ルームハブを介して家電の電源オン/オフや消費電力をモニターできる「スマートプラグ」、照明器具のスマートLEDライト、赤外線で人の動きを検知する「モーションセンサー」、ドアの開閉を検知してデバイスに通知する「ドアセンサー」の5製品。専用アプリで「シナリオ」を設定することにより、例えばモーションセンサーで人の動きを感知したら照明を点けるなど、トリガーとなる条件にスマートデバイスを連動できる。
今後はPM2.5検知センサーや空気清浄機を近日中に発売するほか、ショックセンサー、LEDライトアダプタ(通常のLEDライトを制御できるようにするアダプタ)を年内にも拡充予定。2018年にはAPIの公開も予定しているという。
なお、同日行われた発表会では、Google Homeで帰宅を告げるとライトが点灯し、室温を聞いて扇風機を回す、その後Cortanaでエアコンを動作させ、扇風機を止める、最後にAmazon Alexaですべての電源を落とす、という音声によるスマートホームの技術デモも紹介された。
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