米Amazon.comと米Microsoftは8月30日(現地時間)、両社の音声認識AIアシスタント「Alexa」と「Cortana」を年内に相互接続させる計画を発表した。
Amazon EchoなどのAlexa搭載スピーカーに「Alexa , open Cortana」と呼び掛けてCortanaを呼び出すことと、Windows 10やモバイル端末上のCortanaに「Hey Cortana, open Alexa」と呼び掛けてAlexaを呼び出すことができる。
例えば手元にWindows環境がなくてもAlexa端末経由でOfficeの予定表を確認でき、逆にWindows端末からAmazonのオンラインショッピングをはじめとするAlexaの2万以上のスキルを実行できる。
Amazon.comのジェフ・ベゾスCEOは発表文で「今後、異なるデータセットに接続し、異なるスキル分野を得意とする複数のAIアシスタントが共存するようになる。統合すれば、それらの力は相互補完し、顧客にさらに豊かで役に立つ体験を提供できるようになる。Echoユーザーにとって、Cortanaに簡単にアクセスできるようになるのは素晴らしいことだ」と語った。
Microsoftのサティア・ナデラCEOは「顧客のためにCortanaをどこでも、どんな端末でも利用できるようにすることは最優先事項だ。Cortanaの知識、Office 365との統合、リマインダー機能をAlexaから利用できるようにすることは、ゴールへの大きなステップだ」と語った。
米New York Timesによると、このプロジェクトは2016年5月にベゾス氏からナデラ氏に持ちかけたのが始まりという。ベゾス氏はインタビューで「Siri」を擁するAppleと「Google Assistant」のGoogleには声をかけていないが、もし先方から話があれば歓迎すると語った。
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