米Appleは9月12日(現地時間)、新社屋内のスティーブ・ジョブズ・シアターで行われたスペシャルイベントで「Apple Watch Series 3」を発表した。
新Apple Watchの最大の特徴はLTE通信のサポート。これまでのApple WatchはiPhoneとの接続が必要だったが、LTEに対応したApple Watch Series 3では携帯通話や通信を使う各種アプリを単体で利用できるようになる。
LTE通信に必要なSIMには、Watch本体に内蔵できる(つまりスロットに着脱する必要がない)「eSIM」を採用。ディスプレイ全面をアンテナにすることで、Series 2とほぼ同じ本体サイズ(同社によれば紙の厚さ1〜2枚程度の違い)でLTE通信を可能にした。これによりApple Musicの音楽再生やSiriを使った音声操作、メッセージやマップ、サードパーティ製アプリもWatch単体で利用できるようになっている。
製品デモでは、発表会場のスティーブ・ジョブズ・シアターから、Watch開発スタッフに電話をかけ、風が吹く湖上にいる相手との通話でもノイズが入らない様子を紹介している。
Apple Watch Series 3はデュアルコアCPUを採用し、処理を70%高速化したほか、ワイヤレス通信用のW2チップによりWi-Fiを85%、Bluetoothを50%改善。GPSや気圧計センサーを内蔵する。バッテリー駆動時間は約18時間。OSは9月19日にリリースされるwatchOS 4だ。
ラインアップは、LTEに対応した「Apple Watch Series 3 with cellular」(GPS+Cellularモデル)と、LTEに対応しない「Apple Watch Series 3」(GPSモデル)の2モデル。価格は前者が399米ドル、後者が329米ドルから。また、Apple Watch Series 1も249ドルで継続販売される。なお、国内販売価格はGPS+Cellularモデルが4万5800円〜、GPSモデルが3万6800円〜となっている(ともに税別)。
予約開始日は9月15日、発売日は9月22日。日本国内でも9月22日に同時発売され、Apple Watch Series 3 with cellularは、au、ドコモ、ソフトバンクが取り扱う。
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