「iPhone X」に毎日触って納得したこと ホームボタン廃止は全く問題なし本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/3 ページ)

» 2017年11月04日 14時00分 公開
[本田雅一ITmedia]

ロック画面通知はプライバシーへの配慮も

 もう1つ、ある方面で注目されているのが「ロック画面通知」の変更だ。ロック画面での通知は、メッセージ内容の表示がデフォルトで非表示(通知のみ)となった代わりに、画面を持ち主本人が注視すると自動的にその中身が出てくるようになった。

 通知内容を彼氏や彼女などパートナーに見られ「コレ何?」とケンカの原因にならない……という理由で注目されているようだ(が、僕が彼女なら「この機能、外してくれる? できるよね?」と迫るかも……)。

 そもそも、iPhoneはTouch IDが高速化され、ロック画面で通知を見る機会がかなり減っていたわけだが、iPhone Xでは下端からのスワイプを行わないとロックが外れないため、ロック画面の情報通知が操作上、重要な中継地点になっている。

 ロックをいきなり外してアプリを選ぶのではなく、まずは見つめるとロック画面上にまとめられた最新の通知情報を確認でき、その後にホーム画面に遷移してから自分で起動するアプリを選ぶという手順は、以前よりもスマートだと個人的には思う。

 もちろん、いきなりホームあるいは以前に起動していたアプリの画面に行ってほしいという方もいるだろうが、通知を中継点とすることで、iPhoneを起動してからの行動計画が瞬時にまとまると思うからだ。

 ちょっと話が脱線したが、ロック画面に表示される通知にはプライバシー情報も含まれるため、簡単に他人には見られたくない。しかし、これまでのように見られたくない情報を「表示しない」とすると、誰からどんなメッセージが来たかが分からないため、特に急ぐ必要もないのにiMessageやLINEを開く、なんてことになってしまう。

 ロック画面は次の行動を決める指針となる情報を表示させたいわけで、プライバシーさえクリアできるならば、なるべく簡潔にその内容を表示させたい。そこに「本人による注視」を持ってきたのは面白い。寝ている間に顔の前にiPhone Xを持ってこられても、情報は閲覧できないからだ。

 ただしご注意を。「ねぇねぇ、これ見て〜」と振り向いて画面を見た途端、知られたくない通知情報が表示される可能性は当然ながら存在する。

ホームボタンの廃止は全く気にならない

 最後にホームボタンについて。ホームボタンの廃止によって、操作性はかなり変化している。が、変化したことを不思議と感じさせない。廃止による操作性の変化よりも、慣れた後の快適な操作感の方が印象としては強く残っている。

iphone x 左がiPhone X、右がiPhone 8.ホームボタンの廃止はすぐに慣れて、快適に操作できるようになる

 最も大きな影響を受けているのは「コントロールセンター」で、これまでは画面下端から上にスワイプすることで出てきていたのが、右上隅から下方向にスワイプすると出てくるようになった。下端から上に向けたスワイプは、ホームボタン相当の操作に割り当てられるようになったからだ。

 しかし、使い始めてみると、これが全く気にならない。恐らく10分も使っていれば、すぐに慣れてしまう。この程度の差で文句を言っているようならば、Androidのメーカー間やバージョン間の操作性の違いには怒り出してしまうだろう。その程度の違いなのだ。あっという間に馴染んでしまうので、ここで論評することすらばかばかしい。

iphone x 右上隅から下方向にスワイプすると、コントロールセンターが表示される。右上隅ではないところから下方向へスワイプすると、通知が表示される

 むしろ、ホームボタンが廃止され、数多くの操作がジェスチャーになったことで、片手でスイスイとスマートフォンを扱えるようになった。

 典型的な操作はタスクスイッチだ。下端に横方向の白いバーが表示され、そこがホームボタン相当の操作をできるエリアなのだなと分かるのだが、この部分を左右にスワイプするとタスクスイッチが素早く簡単に行える。

 ちなみに、従来と同じようなアプリ一覧を出すには、下端から中央にスワイプしてホールドする。この方法をAppleからは最初に教えられ、左右のスワイプでのタスク切り替えは教えられていなかったので、当初は「アレ?」と驚いたものだ。

 アプリ一覧でアプリを終了させるには、従来は上方向のフリックだったが、今回はいったんタップ&ホールドしてアプリ終了モードに切り替えた後、フリックか「−」アイコンのタップが必要となる。iOSの場合、明示的にアプリを終了させたくなることはほとんどないため、あまり不自由は感じないが、精神衛生上、終了しておきたい症候群な方は面倒と感じるところだろうか。

 iOS 11では、ホーム画面で下方向にフリックすると検索&アプリ起動の履歴画面が出てきたり、ジェスチャーによる操作が増えていたりしたのだが、ホームボタンのないiPhone Xの登場によって、そのコンセプトが完成された印象を受ける。最初からこれを狙っていたのか……と感じる部分が、使うほどに増えていく。

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