PCやスマートフォンと接続し、目の前に大画面を表示するARグラスが増えています。映像を見るだけでなく、仕事用のモバイルディスプレイとして使える製品も登場しました。では、ゲーミングディスプレイの代わりとしてはどうでしょうか。
ASUSのゲーミングブランド「Republic of Gamers(ROG)」とXREALが共同開発した「ROG XREAL R1」は、最大240Hzのリフレッシュレートに対応するゲーミングARグラスです。価格は14万1550円で、PCや携帯ゲーム機とはUSB Type-Cで接続します。付属する「ROG Control Dock」を使えば、PlayStation 5やXbox Series X/Sといった家庭用ゲーム機の映像も表示できます。
今回、筆者はROG Allyではなく、他社製のゲーミングPCと接続して試しました。結論から言うと、240Hz表示の滑らかさは明確に体感でき、いわゆる“ぬるぬる”とした動きを実感できます。大画面の迫力と高いフレームレートを、メガネ型のデバイスで持ち運べる製品として非常に面白いアイテムです。
ただし、そのために約14万円を支払うべきかどうかは別の話になりそうです。というのも、ROG XREAL R1のベースとなった「XREAL One Pro」も、ゲーム用のディスプレイグラスとして十分に高い性能を備えているからです。
ROG XREAL R1のスペックを確認してみましょう。ディスプレイパネルには、ソニーセミコンダクタソリューションズ製の0.55型マイクロOLEDを採用しています。
解像度は片目当たり1920×1080ピクセル、視野角は57度です。最大輝度は700ニト、色域はsRGB比106%をカバーします。頭の回転を検出する3DoFにも対応しており、バーチャル画面を空間内の一定方向に固定できます。なお、こうした基本仕様の多くは、XREAL One Proと共通しています。
| ROG XREAL R1 | XREAL One Pro | |
|---|---|---|
| 国内価格(税込み) | 14万1550円 | 8万4980円 |
| ディスプレイ | 0.55型 ソニーセミコンダクタソリューションズ製マイクロOLED | 0.55型 ソニーセミコンダクタソリューションズ製マイクロOLED |
| 解像度 | 片目1920×1080ピクセル | 片目1920×1080ピクセル |
| 最大リフレッシュレート | 240Hz(Frame Rate Boost有効時) | 120Hz |
| 応答速度 | 0.01ms | ― |
| Motion-to-Photon遅延 | 3ms | |
| 最大輝度 | 700ニト | |
| 視野角 | 57度 | |
| 仮想画面サイズ | 4m先に最大171型相当/10m先に最大428型相当 | |
| 空間表示 | ネイティブ3DoF | |
| 光学エンジン | X Prism | |
| 映像処理チップ | XREAL X1 | |
| 電子調光 | 3段階 | |
| 2D→3D変換 | 対応 | |
| サウンド | Bose監修 | |
| 接続端子 | USB Type-C(DP Alt Mode) | |
| IPD | 57〜66mm/66〜75mmの2サイズ | |
| 本体質量 | 約91g | 約87g |
| フレーム | 金属製フロントフレーム、Aura RGB搭載 | 標準フレーム、RGB非搭載 |
| 専用ドック | ROG Control Dock付属 | 付属しない |
| 外部映像入力 | Dock経由でHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1 | USB Type-Cが基本。HDMI機器などは別売アクセサリーが必要 |
| ゲーム向け機能 | GamePlus、GameVisual、HDR10対応 | ROG独自機能なし |
XREAL One Proと大きく異なるのは3点です。まず、ROG XREAL R1ではフロントの枠を金属製とし、放熱性を高めることで最大240Hzの高フレームレート表示に対応しました。また、外装にはROGらしい意匠や、Aura RGBというライティング機能が取り入れられています。
そして、専用の「ROG Control Dock」が付属します。これは薄型の卓上デバイスで、映像入力をまとめるハブとしての役割を果たすと同時に、ROG XREAL R1の機能を操作するコントローラーとしても機能します。単に色やロゴを変更したコラボモデルではなく、高リフレッシュレートでゲームをプレイするために再設計されたチューニングモデルという位置付けです。
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