ホリデーシーズンに流れるAppleのCMは、心温まるようなお話が多くて毎年楽しみです。その多くは新製品や新機能の紹介を盛り込みつつも、ジーンと来るようなストーリーを展開します。
2017年末のCMはちょっと異色な2本でした。いずれも米Appleの公式YouTubeチャンネルで視聴できます。
1本目は感謝祭(11月23日)に向けて公開した「AirPods」が主役のCMです。雪の降る街を1人で歩く女性がポケットから「iPhone X」を取り出し、顔認証機能の「Face ID」でロックを素早く解除。「Apple Music」でサム・スミスの「Palace」を再生し出したら、現実と妄想が入り交じったストーリーの始まりです。
AirPodsを耳にした女性が失恋の歌詞に乗って切なく踊っていると、男性にぶつかって抱きとめられます。そして、見つめ合ったまま女性は男性の片耳に自分のAirPodsの片方をはめ、同じ曲を聞きながら2人で激しく踊るといったお話です。
なお、AirPodsが外れちゃうんじゃないかと心配になるアクロバティックなダンスを披露する2人のダンサーは、ローレン・ヤタンゴさんとクリストファー・グラントさんといい、現実世界では夫婦です。ニューヨークのBROADWAY DANCE CENTERでダンスの先生をしています。
12月19日(現地時間)公開の2本目は、人気アーティストのグウェン・ステファニーが主演するアニメ。グウェンが10月にリリースしたクリスマスアルバム「You Make it Feel Like Christmas」のCMです。
クリスマスイブに物音で目を覚ましたグウェンは、煙突から出て来たサンタさんと会ってしまいます。「寝てなくちゃだめじゃないか」と言いかけたサンタさんですが、相手が誰だか気付くと、「うちの女房があなたのファンなんだ」と言い出します。
そこにちょうどサンタさんにミセス・サンタから「FaceTime」の着信が。ここで取り出すのはもちろんiPhone Xです。
まるで普通のおじさんのようなこのサンタさん、グウェンに「何か1曲やってくれないかな」とお願いします。大スターでも、サンタのお願いでは断れません。ちゃんとステージ衣装に着替えて、クリスマスアルバムから「Santa Baby」を歌います。
でもミセス・サンタは「バナナの歌をやってよ!」とスラング満載の女の子応援歌「Hollaback Girl」をリクエストするというオチでした。
ここからは、2011年からのCMを簡単にご紹介。Appleは古い動画を公式チャンネルから削除してしまうので、そのほとんどは非公式な動画しか残っていませんが、記憶に残っている方も少なくないと思います。
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