米Appleが1月23日(現地時間)、スマートスピーカー「HomePod」を2月9日に米国、英国、オーストラリアで発売することを発表した。価格は349米ドル(約3万8000円)。2018年春にはフランスとドイツで発売する。日本での発売は未定。
HomePodは、Siriを使った音楽再生、ニュースや天気予報の読み上げ、iPhoneのメッセージ送信、家電の操作などができるスピーカー。iPhone 5s以降、iPad Pro、iPad Air(初代以降)、iPad mini 2以降、iPod touch(第6世代以降)で利用可能。利用するには、1月24日(日本時間)に配信されたiOS 11.2.5にアップデートする必要がある。
Appleの「A8」プロセッサを搭載しており、特定の方向に音を送信して聞こえやすくするビームフォーミングやエコーキャンセルに対応。空間認識によってHomePodの置き場所を把握し、最適な音質に調整する。6つのマイクを搭載したことで、音楽を再生した状態で離れた部屋からでも「Hey Siri」というユーザーの言葉を聞き取れる。
音楽はApple Musicとライブラリに保存した楽曲を再生できる。SiriがApple Musicのデーターベースを把握しており、アーティスト名や曲名などを話しかけることで、目当ての曲を再生できる。また、「この曲はいつリリースされた?」といった質問や「違う曲をかけて」といったリクエストにも応えてくれる。
タイマーやリマインダーの設定、Podcastの利用、天気予報やニュースの確認なども可能。iPhoneに掛かってきた電話を転送し、HomePodで通話をすることもできる。「HomeKit」もサポートしており、対応する家電の操作ができる。「WhatsApp」など、「SiriKit」を活用したサードパーティーのメッセージアプリも利用できる。
2018年内のアップデートにより、複数の部屋に置いたHomePodで、同じ曲を再生できる「マルチルームオーディオ」が利用可能になる。
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