Googleが10月4日、音声アシスタントデバイス「Google Home」と「Google Home Mini」の日本発売を発表した。Google Homeは10月6日に、Google Home Miniは10月23日に発売する。価格(税別)はGoogle Homeが1万4000円、Google Home Miniが6000円。Google Store、auショップ、ビックカメラ、ヤマダ電機、楽天で取り扱う。
Google Home/Google Home Miniは、Googleの音声アシスタント「Google Assistant」を搭載したデバイス。スピーカーとマイクを内蔵しており、「OK Google」と話しかけるとGoogle Assistantが起動し、音声でさまざまな操作ができる。通信はWi-FiとBluetoothをサポートしているが、モバイル通信には対応しない。
起床時や就寝前にあいさつをしたり、当日の天気や予定、最新のニュースなどを教えたりしてくれる。ニュースはNHK、日本経済新聞、J-WAVEなどのコンテンツを聞ける。
質問に対しては、Googleの検索結果をもとに回答してくれる。「1ドルは何円?」「25×83は?」「東京タワーに行くには?」などを調べてくれるほか、「トラの鳴き声は?」「早口言葉を言って」といったリクエストにも応じてくれる。さらに、「食べログ」や「ホットペッパーグルメ」など、外部パートナーのコンテンツとも連携する。例えばレシピを調べたいときは、「楽天レシピ」を呼び出して質問ができる。
アラームを音声でセットしたり、複数のキッチンタイマーを個別にセットしたりもできる。スマート家電の操作にも対応しており、「朝起きてから夜寝るまでをサポートする」のがGoogle Home/Google Home Miniの狙いだ。
連携したスマートフォンで利用している音楽のストリーミング再生にも対応しており、「Google Play Music」と「Spotify」が対応する。「○○(アーティスト名)の●●(曲名)をかけて」などと音声で楽曲の再生をリクエストできる。スマートフォンで音楽を再生していないときでもGoogle Home/Google Home Miniで再生が可能だ。
Google Homeは高出力のスピーカーを搭載しており、外部スピーカーとしても活躍する。
Chromecastとも連携し、見たい映画の作品名などをGoogle Home/Google Home Miniに話しかけると、テレビ側で再生が始まる。映像の早送りや一時停止も音声で操作できる。
米国とカナダでは、Wi-Fi経由の通話機能が提供されているが、日本では利用できない。連携したスマートフォンにかかってきた電話をGoogle Homeで受けて通話することもではできない。
本体上部にはタッチセンサーを備えており、指でなぞるとスピーカーの音量調節ができる。音量調節は音声でも可能。マイクは上部に2つ内蔵しており、ある程度離れた場所から話しかけても認識してくれる。
自然言語処理と音声認識技術により、最大6人の声を聞き分けられる「ボイスマッチ」に対応。最大6人が、それぞれのGoogleアカウントを登録できる。例えば複数の人が「今日の予定は?」と話しかけると声で判別し、Aさんが話したときはAさんの予定を、Bさんが話したときはBさんの予定を教えてくれる。
Google Homeのサイズは96.4(直径)×142.8(高さ)mm、重量は477g。カラーはホワイトとファブリックの組み合わせ1パターン。コーラル、カーボン、カッパーの着せ替えベースを3000円〜4500円で販売する。
Google Home Miniのサイズは98(直径)×42(高さ)、重量は173g。カラーはチョーク、チャコール、コーラルの3色。
2機種ともディスプレイは搭載していない。バッテリーも内蔵しておらず、電源アダプターに接続した状態で使う。
2機種ともAndroid 4.2以降、iOS 9.1以降のスマートフォンと連携する。
日本の信キャリアとして唯一、KDDIも取り扱う。価格はGoogle Homeが1万4000円、Google Home Miniが6000円。auオンラインショップやKDDI、沖縄セルラー直営店で販売する。10月4日から予約を受け付ける。
11月下旬以降、KDDIのホームIoTサービス「au HOME」、音楽配信サービス「うたパス」、動画配信サービス「ビデオパス」がGoogleアシスタントに対応し、「OK Google」と呼びかけて、au HOME対応の家電を操作したり、音楽・動画を再生したりできる。
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