高付加価値をテーマとするプレミアムPCを積極的に展開している日本HPから「HP Spectra 13」が登場。洗練されたデザインが特徴の薄型軽量モバイルノートPCだ。
上質感があふれるボディーのインパクトに加えて、第8世代Core、Thunderbolt 3とUSB Type-C、Windows Hello対応カメラの搭載など、機能面も興味深い内容となっている。
HP Spectra 13は、基本スペックの違いでスタンダードモデルとパフォーマンスモデルの2種類が用意されている。スタンダードモデルを入手したので、性能や使い勝手を詳しく見ていこう。
HP Spectre 13 | スタンダードモデル | ハイパフォーマンスモデル |
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CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U |
メモリ | 8GB(LPDDR3 SDRAM) | 16GB(LPDDR3 SDRAM) |
ストレージ | 256GB SSD(PCI Express 3.0/NVMe) | 512GB SSD(PCI Express 3.0/NVMe) |
グラフィックス機能 | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) | |
画面 | 13.3型IPS液晶ディスプレイ、1920×1080ピクセル、10点マルチタッチ対応 | |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth v4.2 | |
カメラ | 92万画素、Windows Hello対応IR | |
主なインターフェイス | Thunderbolt 3(USB Type-C兼用)×2、USB 3.1(Type-C)、ヘッドフォン/マイク兼用端子 | |
OS | Windows 10 Pro (64bit) | |
バッテリー駆動時間 | 約11時間15分 | |
サイズ | 308×225×10.4〜12.5mm | |
重量 | 約1.11kg | |
スリムで美しいボディーがとても印象的だ。ほぼフラットなフォルムで厚みは10.4mm(ゴム足含め12.5mm)。ひと昔前のタブレット並の薄さだが、当然きちんとキーボードもある。
しかも画面部分、キーボード部ともに実にソリッドで、強度的な頼りなさは全くない。CNC削り出しのアルミニウムをベースに、底面部にはカーボンファイバーを利用することで、薄さと強さを見事に両立している。
そして、純度の高いマットなホワイト「セラミックホワイト」と淡いゴールドの配色が、上質で優美でありながら、カジュアルさも感じさせる絶妙な存在感を演出している。
色だけではない。素材とこだわりの製造工程の裏付けが、この絶妙な存在感の秘密だ。天板はアルミニウムの板からのCNC削り出しによるもので、セラミックホワイトの着色は、バリ取り、磨き、サンドブラスト(下地処理)といった工程を経た後に、陽極酸化処理(アルマイト)を行った上でアニオン電着塗装(塗料タンクの中に入れて電気を流して塗膜を形成させる手法)によって行われている。これにより、滑らかで指紋が付きにくく、傷も付きにくい表面を実現している。
エッジ部分はさらに内側にカットして陽極酸化処理でゴールドを着色している。このカットは見た目のアクセントになっているだけでなく、画面を開く時に指がかかりやすいという機能的なメリットもある。実際、これほどの薄型なのに、片手でもサッとスムーズに開けるのは素晴らしい。
造形美と機能美、2つの美の両立というSpectreシリーズが掲げるテーマを見事に体現している。美しいだけでなく、手に持って、使っていて心地良く感じるデザインだ。
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