先週末、複数のショップで話題になっていたのは、コードネーム「Pinnacle Ridge」ことAMDの新世代Ryzenの発売告知だ。4月19日22時からの発売を明言するショップが相次いでおり、TSUKUMO eX.やパソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ドスパラ秋葉原本店が深夜販売イベントに名乗りを上げている。
販売予定は下記の4モデル。すべてグラフィックス機能を搭載しないモデルで、3月に登場した「Ryzen 5 2400G/3 2200G」と併売される。価格はまだ非公開ながら「現行の1000番台の入れ替わる程度」(某ショップ)という。
型番 | コア数・スレッド数 | クロック | TDP |
---|---|---|---|
Ryzen 7 2700X | 8コア・16スレッド | ベース3.7GHz・ブースト4.35GHz | TDP 105W |
Ryzen 7 2700 | 8コア・16スレッド | ベース3.2GHz・ブースト4.1GHz | TDP 65W |
Ryzen 5 2600X | 6コア・12スレッド | ベース3.6GHz・ブースト4.25GHz | TDP 95W |
Ryzen 5 2600 | 6コア・12スレッド | ベース3.4GHz・ブースト3.9GHz | TDP 65W |
また、対応するX470チップセット搭載マザーも同時に売り出される予定だ。新世代Ryzenは現行のX370等のマザーにも搭載可能だが、フル性能を引き出すにはX470が必要になる。
ただし、入荷数はあまり多くならない見込みだ。ドスパラ秋葉原本店は「CPUはそこそこ入りそうですが、マザーが少なめでスタートしそうな気配があります」と話していた。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「最初はマザーの価格も高いでしょうしね。瞬間最大風速はおいておいて、現実的にコスパに優れたB350マザーあたりが売れ筋を続けるんじゃないかと思います」と推測する。
約1年前、第一世代が登場した際は「10年に一度の逸材」と評されるほどの反響を受けたRyzen。今回もヒットを期待する声は多いが、某ショップは「そこまで大きな進化はないので、どこまでニーズが表に出てくるか。モノとしては優秀なのでじわじわ定番化することは間違いないでしょうけど、ロケットスタートが切れるかは本当分からないですね」と正直な予測を教えてくれた。フタが開いた後にも注目したい。
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