ポケットの中のエキサイティングなAI――林信行の新型「iPhone」発表イベント現地レポート(3/3 ページ)

» 2018年09月14日 16時19分 公開
[林信行ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

大型化し命を守る機能が進化した「Apple Watch series 4」

 3年前に登場したApple Watchは、3世代目まではかたくなに同じ形状を守ってきたが、世界で最も売れている(スマートウォッチではなく一般のものも含めた)時計の座を獲得した今回、初めて形状を大きく変更した。新世代のiPhone同様に画面を大胆に30%ほど大型化したのが特徴で、それにあわせて本体の形状も一回り大きくなっている。

「Apple Watch series 4」

 これまでは38mmモデルと42mmモデルの2つがあったが、それぞれ40mmモデルと44mmモデルに大型化された。ちなみに、既にApple Watchを持っていて、お気に入りのバンドがある人のために、38mmモデルのバンドは40mmモデル、42mmモデルのバンドは44mmモデルでそのまま使えるようになっている。

画面サイズが大型化し、40mmと42mmの2モデル構成になった

 画面の大型化にあわせて通話のための機能(主にマイクでの集音やスピーカーからの音)などが改善された他、デジタルクラウンと呼ばれるリュウズ(竜頭)を回したときにカチカチというメカニカルな触感が加わり、より操作がしやすくなるとともに心地よさもアップした。

 他にも中のマイクロプロセッサや加速度センサーなどの精度が大幅に向上している。そしてなんといっても画期的なのが、これまで備えていた心拍計に加えて、新たに心電図(ECG)が取れるセンサーが内蔵されたことだろう。

Apple Watch series 4では新たに心電図を取得できるようになった

 製品発表会にはアメリカ心臓協会の代表が登壇し、これがいかに画期的なことであるかを熱弁した。ただ、残念ながら日本で発売されるApple Watchでは、この心電図を取るためのアプリが排除されているようだ。これはおそらく現時点で厚生省の認可が下りていないためだろう。

 同様に新Apple Watchには、転倒をしたことを察知して、しばらく、操作がないと自動的に救急や近親者に連絡をするという機能が追加された。既にiPhoneの心拍計が何人かの命を救ってニュースになっているが、この機能も多くの人の命を救ってくれそうで期待をしたい。

※記事初出時、転倒検出について「日本では提供されない」と記述していましたが、転倒検出機能は日本でも利用できます。おわびして訂正いたします(2018年9月15日8時32分訂正)
転倒を察知して動きがないと近親者に連絡する機能を追加

 医療業界に関わりの深い方が、Apple Watchのこれらの機能が認可を受けるまでの道のりの長さを紹介しているブログ記事があるので紹介しておきたい。(「心電図計測が可能な Apple Watch Series4 が日本で入手できるようになるためには」/Yousuke HATANAKA)。

 道のりは長いが、日本にも必要な機能なので、これを機会に多くの人に関心をもってもらい、日本が他国に比べて医療コスト削減で遅れることがないように声をあげていきたいものだ。

 このように今回発表されたApple Watch series 4とiPhone XSシリーズ、XRシリーズは、いずれもスマートフォンの新しい活用、スマートウォッチの新しい活用を切り開くもの。ここからどんな未来が生まれるのか非常に楽しみな存在だ。

(取材協力:アップルジャパン

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月13日 更新
  1. エアコンのない部屋でも快適に過ごせる「水冷式冷風扇」がセールで35%オフの8498円に (2026年08月10日)
  2. シャープのヘルスケア特化スマートウォッチ「からだメイト Watch」を試す 装着するだけでカロリー&水分補給を自動記録 (2026年08月10日)
  3. Windows環境でiPadをサブディスプレイ化するフィギュア型マルチドングル「AERO DROP」を試す (2026年08月12日)
  4. 帰省ついでに日本最西端の「VAIO Shop in Shop」に潜入! ノジマとのタッグで生まれた手厚い接客で最新機能を確かめてみた (2026年08月11日)
  5. 淡いブルーがかわいすぎるロジクールのワイヤレスキーボード「PEBBLE KEYS 2 K380s 日本語配列」がセールで17%オフの4381円に (2026年08月12日)
  6. 厚さ約4.75mm! アルミ削り出しの超薄型フルメカニカルキーボード「Altar II」がクラファンに (2026年08月12日)
  7. PCやスマホの音を手軽にアップグレード! 7700円で充実機能のポータブルスピーカー「JBL GO 5」実機レビュー (2026年08月11日)
  8. 「スマホの中身は見ないで」――デジタル遺品解析のプロが生前整理サービスを始めた“切実な理由” (2026年08月12日)
  9. ペットボトルで優しく本格洗浄! 「ミラブル」の泡を生み出す超小型コードレス高圧洗浄機「MIRABLE AQUABLAST MINI」を見てきた (2026年08月10日)
  10. 3台の機器を同時に急速充電できるコンパクトな高出力充電器「Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)」がセールで35%オフの5490円に (2026年08月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー