それでは、GeForce RTX 2060のパフォーマンスをベンチマークで明らかにしていきたい。今回は、GeForce RTX 2060レファレンスカードとともに、GeForce GTX 1060と1070 Tiのレファレンスカードを入手した。
合わせてGeForce GTX 1070カードの「GIGABYTE GeForce GTX 1070 G1 Gaming 8G」およびGTX 1080カードの「MSI GeForce GTX 1080 GAMING X 8G」を用意することで、GTX 1000世代の4枚との間でポジションを比較してみた。
検証環境 | |
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CPU | Intel Core i9-9900K |
マザーボード | MSI MEG Z390 GODLIKE(Intel Z390) |
メモリ | Kingston HyperX Predator DDR4 RGB HX429C15PB3AK4/32(DDR4-2933/DDR4-2666で使用、8GB×4) |
SSD | Intel Optana SSD 800p SSDPEK1W120GA01(Optane NVMe 118GB)+WesternDigital WD Black NVMe SSD WDS100T2X0C SSD1TB(3D TLC NVMe 1TB) |
電源 | NZXT E650(80PLUS Gold) |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
3DMarkのスコアを、Sky Diver以上のテストで比較した。GeForce RTX 2060のスコアはおおむねGeForce GTX 1070 Tiと競る辺りになる。位置関係がなかなか絶妙で、Fire StrikeなどのDirectX 11以前のテストに関してはGeForce GTX 1070 Tiの方がGeForce RTX 2060よりも高いスコアだったが、DirectX 12系のNightRaidやTime Spyに関してはGeForce RTX 2060の方がGeForce GTX 1070 Tiを上回った。今回全て同じ環境のままGPUだけを交換しているので、Graphicsスコアも同様の傾向だ。
VRMarkでは、GeForce RTX 2060はGeForce GTX 1080と良い勝負といえる。Orange、Blueの2つのRoomではGeForce GTX 1070 Tiのスコアを大きく上回り、GTX 1080により近い。そしてCyan Roomに関してはどれよりも高いスコアを示していた。型番的にはミドルレンジであるが、VR性能に関しては従来のハイエンドに匹敵するといってよいだろう。
それでは一般ゲームタイトルでのベンチマーク結果を見ていこう。
まずTom Clancy's Ghost Recon Wildlands。GeForce RTX 2060のスコアはおおむねGeForce GTX 1070 Tiからプラスマイナス3fps程度に収まっている。1920×1080ピクセルであれば、ウルトラ画質でも59.49fps出ており、十分快適に楽しめる範囲内だ。
GeForce GTX 1060に対しては大幅に高いフレームレートで、例えば2560×1440ピクセルの高画質に関しては、GeForce GTX 1060では50.69fpsとやや不足を感じるところ、GeForce RTX 2060では76.03fpsと余裕のあるフレームレートが得られている。
Far Cry 5も同様だ。GeForce RTX 2060のフレームレートはおおむねGeForce GTX 1070 Tiのそれと同じか1fps高かった。グラフで分かる通り、GeForce GTX 1080と比べると特に2560×1440ピクセル側では大きな開きがある。GeForce RTX 2060でメモリ転送速度に関してはGeForce GTX 1080を上回ったが、CUDAコアなどグラフィックス側ではハイエンドとの差があり、ここが現われているように見える。
Shadow of the Tomb Raiderは、DirectX 12で計測している。3DMarkでGeForce RTX 2060がDirectX 12に強いのではと指摘したが、ここでもGeForce GTX 1070 Tiに対して明確なリードを示していた。2560×1440ドットの最高画質のような高負荷を除けば、GeForce RTX 2060のフレームレートはGeForce GTX 1070 TiとGTX 1080の間でGTX 1080側により近い。
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