時は2月24日の13時ごろ、場所はラ・バルセロネータという地中海沿岸のビーチ。中心部からバスで20分ほどの場所にあり、私は今回4度目のバルセロナ訪問でしたが、初めて行く場所でした。
景色はまさしくリゾートそのものでしたが、想像よりも人が多いし、なんだか空気がよろしくない。バスから降りて歩き始めた途端、うさんくさい日本語で絡まれます。軽犯罪が多いといわれている中心部よりもガラが悪い。ネットの記事だと雰囲気よさそうだったのに……!!
バルセロネータでは動画撮影が目的だったので、早く撮ってカフェかどこかに避難しよう、その前に飲み物を、と近くのコンビニに入りました。
そのとき、Googleマップを見るために左手にはiPhoneを持っていました。スリ・ひったくり防止にスマホリングに指を通し、そのままポケットに手をイン。
しかし、両手で商品を持つために、ついうっかりスマホリングから指を外して、そのままポケットにiPhoneを入れてしまったのです。
商品を抱えてレジで支払いを終え、お店を出て「さあ移動だ」とポケットに手を入れた瞬間、全身から血の気が引きました。一瞬にして全てを悟りましたね。
慌てて店の壁に寄り、リュックの中をかき回しました。「あ、終わった、終わったわ」とブツブツ独り言をつぶやきながら。ビーチで一人、脂汗が止まりませんでした。
やはりリュックにもiPhoneは入っておらず、スられたことを確信。パスポートや財布が無事だったのが不幸中の幸いです。
スペインはスリ大国。分かってはいたけれど、ついにやられてしまいました。これから海外旅行を計画している人は、ぜひスマホリング+ストラップの二重防備をおすすめします。スマホを毎回荷物にしまう方法もありますが、人前でカバンを開け閉めすることになり、それはそれで危険ですので……。
今回iPadを持ってきていたので、宿に戻り、まずは「iPhoneを探す」で捜索です。このアプリでは、デバイスの電源が入っていてオンラインであれば、位置情報を地図上で確認できます。
しかし、盗まれてから約30分経過していたので、すでに電源は切られていました。犯人もこのアプリの機能をご存じのようで。
iPhoneを取り戻せる可能性がほぼゼロになったので、気持ちを切り替えて以下の手続きを淡々と進めます。……実際は半泣きでした。つらい!!
紛失モードに切り替えると、通知などが表示されなくなり、Apple Payが無効化されます。また、画面に紛失した旨のメッセージを表示できます。デバイスの電源がオフの場合は、次回インターネットに接続したときに紛失モードになり、それを検出するとこちら側に通知されます。
iPhoneの電源が入る気配がなく、位置情報が分かる状況でなければ、キャリアに連絡をして回線を停止します。電話かオンラインで簡単に手続きできます。
また、各キャリアには紛失したケータイを探すサービスがあり、事前に加入している場合は利用できます。
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