数あるスマートデバイスの中で、最も当たり外れが激しいのが、スマートリモコンだろう。「スマートフォンおよびスマートスピーカーから家電製品を操作できる」という基本機能はどれも同じだが、設定方法やその使い勝手は、まさに千差万別だ。
具体的には、家電製品のリモコン登録のしやすさ、アプリ自体の使いやすさ、スマートスピーカーとの連携のしやすさ、音声コマンドで指示をした場合のレスポンスなど、製品ページの情報だけでは判断できない、実機でしか分からない違いが山のようにある。
試してみるとストレスがたまる製品も少なくなく、これまで十数個の製品を使用してきた筆者に言わせると、使い続けてもいいと思える製品は半分あるかないかといったところだ。
そういった中で、筆者的には数少ない「当たり」に相当するスマートリモコン、「Nature Remo」(ネイチャーリモ)の第2世代モデルが2018年秋に登場した。リリースを見る限り、一部の機能を省略して低価格化を図ったモデルとのことだが、実際どのような違いがあるのだろうか。2カ月ほど使ってみたので紹介したい。
外観については、一目見ただけでは従来モデルとの違いが分からないほどそっくりだ。新しい製品名が付けられているのではなく、従来モデルの「第2世代」とされていることからして、なるほどそのようなスタンスの製品なのだと理解できる。
大きく異なるのは、セットアップ時に用いていた本体正面のタッチセンサーが省かれたこと。実質初回しか行わないセットアップのためだけにタッチセンサーを搭載するのは、製品の原価からするとかなり無理があったはずで、これは妥当だろう。
もう1つの相違点は、本体の薄型化だ。新旧の製品を並べて横から見ると、明らかに薄くなっているのが分かる。これは底面に出っ張っていたマグネット部がなくなったことによるものだが、従来モデルのマグネットはそれほど吸着力がなく、あまり必要と思えなかったので、特にマイナスになったようには感じない。
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