食べるだけで、他言語を話す人だけでなく、動物とまで意思疎通できてしまう、という『ほんやくコンニャク』が現実のものになればいいのに、と考えたことのある人は多いのではないでしょうか。
海外旅行に行ったときはもちろん、増えつつあるインバウンドへの対応や、海外支店とのやり取りなどで「あちらの言語が理解できれば……!」と思うものです。また、困っている人の助けになりたいという人間の欲求を満たすのに、言語が障壁となって立ちはだかる、ということもあるでしょう。
とはいえ、そのようなときには「英語(または他の言語)の勉強、頑張ろう!」と思っても、なかなか続かないもの。そのため、簡単に他言語を理解できるアイテムが欲しくなるというわけです。
自分で理解できなくても、テクノロジーの力を使って意思疎通できるようにしてくれるのが、声を翻訳してくれる音声翻訳機です。
最近では、データの蓄積と機械学習をクラウドに任せるオンライン翻訳エンジンの登場により小型化。さらに、語彙数や扱える言語数も飛躍的に増加してきました。
今回はその中から、持ち運びやすいサイズと求めやすい価格を両立させた、マウスコンピューターの「TL01」を紹介します。同社はBTO(Build To Order)対応のPCを数多く出しているイメージでしたが、翻訳機やスマートホームなどIoT製品も取りそろえています。
翻訳機の中には、通信用ネットワーク確保のため、SIMカード内蔵タイプもありますが、TL01は、スマートフォンのテザリング機能を利用するタイプです。英語を始めとした次の15カ国語に対応しています。
【TL01の対応言語】
ボディーサイズは約38.6(幅)×100(奥行き)×11(厚さ)mmで、重さは約63g。ポケットに忍ばせておいても気にならないコンパクトさです。
内蔵のリチウムイオンバッテリーは、Micro USBケーブル経由で満充電まで約2時間、連続動作時間は約8時間となっています。無操作時間が30分続くと、自動的に電源オフになります。
見た目はICレコーダーのようですが、ディスプレイは備えていません。4つのコントロールを受け持つリング状のボタンと、言語切り替え用のボタン、そして状態を表すLEDランプとスピーカーが前面にあるだけといたってシンプルです。
ボディー底面に、Micro USBポートとヘッドフォン出力用の3.5mmのミニジャックを搭載しています。
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