DDR4-3600以上が品薄傾向、今買うか待つか AMDユーザーの新たな悩み古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)

» 2019年07月13日 12時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

 第3世代RyzenとAMD X570搭載マザーボードの売れ行きは、1週間を通してすこぶる好調を維持している。そんな中で、複数のショップからは高クロックなDDR4メモリ、特にDDR4-3600以上の品薄ぶりを心配する声が出てきている。

「for AMDを待ちたいが値上がりや供給不足リスクが不安」という状況

 パソコンSHOPアークは「新しいプラットフォームはハイエンドから売れることが多いので、その組み合わせで高クロックで動作するメモリに人気が集まるのはいつもの流れです。ただ、今回は買い控えと買い急ぎが混在しているような何とも複雑な空気になっています」と語る。

パソコンSHOPアークのメモリ売り場と価格表。DDR4-3200以下は潤沢にある

 買い控え側の主な理由は、オーバークロック(OC)メモリの相性問題だ。同店は「これまでの経験から、AMDはメモリの相性問題が起きやすいと警戒している人は少なくないです。DDR4-3200以下のネイティブなメモリなら問題ないですが、Intel用に最適化されたOCタイプはまともに動かないことがザラにありますから。しばらくしたら、“for AMD”をうたうOCメモリが出てくるはずなので、それを待つという空気はありますね」という。

 一方で、買い急ぎの理由は国際情勢が関係しているようだ。別のショップは「日韓関係の情勢からサムスンやHynixなどの韓国企業系のメモリが入りにくくなるのでは……と不安視する空気が高まっています。するとメモリ全体で供給不足になったり、それにともなって値上がりしたりといった動きが起きかねない。だから早めに買っておこう、と。今週に入ってからそういう人は確かに増えています」と明かす。

ドスパラ秋葉原本店のDDR4メモリ価格表。DDR4-3600以上はやはり品薄だという

 こういった不安視に対して、「“for AMD”が出るまでにそこまで大きなストップはないんじゃないか」「仮に供給不足になっても、中華系メモリもあるから値上がりはない」などの見方もあるが、街に動揺が広がっているのは確かなようだ。今後の空気感の変化も注視していきたい。

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