さて、NEXTGEAR-NOTE i5740SA1の実力を見るために、ベンチマークテストを実施していく。評価機のスペックは以下の通り。
まず、CPU性能を見るために「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」のテストを実行。スコアは前者が1146cb(シングルコアで175cb)、後者が2430cb(シングルコアで424cb)だった。Core i7-8750H搭載機としては上位のスコアで、CPUの性能をきっちりと引き出していることが分かる。
フィンランドULが提供する総合ベンチマーク「PCMark 10」では、スコアは5036。PCとしての総合性能は高いことが伺える。
ゲーミング性能を見るために、「FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク」も実行。フルHDの最高品質「非常に快適」評価を得た。より描画負荷が高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク」でも、フルHDの標準品質で「非常に快適」評価を得られた。優秀なゲーム性能といえる。
放熱性能も優秀で、ゲーム系のベンチマークテストで負荷をかけても手がよく触れるパームレストにはほとんど熱が伝わってこない。快適にゲームプレイが楽しめる。
3Dグラフィックスのパフォーマンスを見るために、ULの「3DMark」のテストも幾つか実施。DirectX 11ベースの「Fire Strike」のスコアは1万6634、DirectX 12ベースの「Time Spy」のスコアは7407となった。いずれも優秀なスコアだ。
さらに、リアルタイムレイトレーシングに対応した「Port Royale」も実施。スコアは4458となった。レイトレーシングならではの美しいグラフィックスを堪能できる。
SSDのベンチマークはひよひよ氏が作成した「CrystalDiskMark 6.0.2」を使って実施。Serial ATA接続のSSDらしいスコアとなった。
ベンチマークテストの結果に見るように、ゲーミングマシンとしての性能は十分。リアルタイムレイトレーシングやDLSSといった、今後増えていくであろう新技術を活用したタイトルも楽しめる付加価値もあり、放熱性能も優秀と、文句のない仕上がりだ。
基本性能が高く、インタフェースも充実しているので、ゲーミング以外の用途でも快適に使えるだろう。直販サイトでの販売価格は税込総額で21万9024円。内容を考えればリーズナブルといえる。
シンプルなデザインで扱いやすいサイズにまとまっているため、設置に必要なスペースが小さく、使わない時にはたたんでしまっておくことができる。ゲーミングPCになじみがない方にも抵抗は少ないだろう。
ゲーミングPCがほしいが大きなデスクトップPCは置けないという人、汎用のPCからゲーミングPCへステップアップしたい人、ゲーミング以外にも活用できる高性能PCが欲しいという人にもお勧めできる製品だ。
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