GeForce RTX 2070搭載で手頃な価格 「G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5740」エントリーモデルを試す(2/4 ページ)

» 2019年07月26日 18時00分 公開

「GeForce RTX 2070」でリアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応

 ゲーミング体験においてもっと重要なGPUは、先述の通りNVIDIAとしては最新世代のGeForce RTX 2070を採用する。

 GeForce RTXシリーズは「リアルタイムレイトレーシング」に対応している。光の軌跡をトレースすることで、光の反射によってもたらされる陰影や映り込みなどをリアルに表現できる。

 ディープラーニング(深層学習)を活用した新しい高画質化機能「DLSS(Deep Learning Super-Sampling)」も搭載している。高い性能と優れた画質を両立できる技術として大いに注目されている。

 リアルタイムレイトレーシングは、デバイスドライバーの更新によってGeForce GTXシリーズでもできるようにはなったが、レイトレーシング専用のRTコアを備えるRTXシリーズの方がパフォーマンスは断然上である。

 GeForce RTX 2070は、リアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応しない従来のゲームのパフォーマンスも旧世代から順当にアップ。現行のほとんどのゲームを高画質かつ快適に楽しめるパフォーマンスを持っている。

RTX 2070 GPUはNVIDIA最新世代のGeForce RTX 2070を搭載。現行ほぼ全てのゲームを快適にプレイできる。今後リアルタイムレイトレーシングやDLSS対応タイトルが増えてくれば楽しみがさらに増す

6コア12スレッドのパワフルなCPU

 CPUは「Core i7-8750H」を搭載。高性能ノートPC向けの第8世代Coreプロセッサ(開発コードネーム「Coffee Lake-H」)の代表的モデルで、ゲーミングノートPCでは定番CPUの1つだ。この世代ではCPUのコアが6コア12スレッドに増えており、前世代の定番で4コア8スレッドの「Core i7-7700HQ」と比べて大幅にパフォーマンスが向上している。

 メインメモリは標準でDDR4-3400(PC4-19200)のSO-DIMMを16GB(8GB×2)搭載している。ゲーミング用途では「最低8GB」とされることもあるが、最近では16GB以上のメモリを推奨するゲームタイトルも増えてきているため、今から買うならば少なくとも16GB以上の構成が望ましい。なお、カスタマイズでは、標準構成よりも高速なDDR4-2666(PC4-21300) SO-DIMMを搭載できる他、容量を32GB(16GB×2)にした構成も選べる。

CPU CPUはCore i7-8750Hを搭載。現行のクリエイティブノートPCやゲーミングノートPCでは定番的に搭載されているCPUだ

ストレージは柔軟な構成が可能

 ストレージは、標準で256GBのM.2 SSD(Serial ATA接続)と必要最小限の内容となっているが、カスタマイズではより高速なPCI Express(NVMe)接続のSSDを搭載したり、2.5インチSSD(またはHDD)を1台搭載したりといった構成にもできる。

 256GBのSSDはオフィス用ならば悪くないが、ゲームをするなら少し窮屈。ストレスなく楽しみたいなら少しカスタマイズした方が良いだろう。

 最小限ですますならば、6800円(カスタマイズメニュー上での差額、税抜)プラスしてSSDの容量を512GBに増やすのが良い。システム用ドライブの容量に少し余裕を持たせつつ、ゲームタイトルなど大容量データの保存用途は外付けストレージで対応する、という運用スタイルだ。

 ただし、コンパクトなボディーに全てがまとまっているという本製品ならではのメリットを生かすなら、あまり外付けに頼りたくないという考えもできる。追加で2.5インチのSSDまたはHDDも搭載しておくと、配信動画やプレイ頻度が下がったゲームタイトルもある程度保存しておけて便利だ。1TBのHDDなら8800円、480GBのSSDなら1万4800円プラスすれば追加できる(いずれもメニュー上での差額、税抜)。

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2024年04月26日 更新
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