プロナビ

ASUSの2画面4KノートPC「ZenBook Pro Duo」に感じた大きな可能性クリエイター向けPCの新たなスタンダード!?(4/6 ページ)

» 2019年08月20日 15時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]

クリエイティブ用途では間違いなく即戦力のスペック

 CPUとGPUに触れたので、評価機の内部スペックにも言及しておこう。

 評価機は2つあるZenBook Pro Duoの中で、上位にあたる型番「UX581GV-9980」だ。こちらは8コア16スレッドのCore i9-9980HKを採用している。ノートPC向けとしてはIntelの最上位CPUである。動作クロックもベース2.4GHz、ターボブースト時最大5GHzと、デスクトップ向けCPUに引けを取らない。TDPは45Wだ。

 なお、下位モデルの「UX581GV-9750」は6コア12スレッドのCore i7-9750Hを採用しており、こちらは35Wなので高負荷時の動作音が多少落ちるかもしれないが、それでもノートPCとしては強力なスペックだ。

ASUS ZenBook Pro Duo 評価機のCPUは、Intel Core i9-9980HKを搭載する

 GPU側のNVIDIA GeForce RTX 2060は、トップグレードではないもののRTX 20シリーズのアッパーミドルGPUであり、ゲーミングノートPCでもよく採用されている。高解像度のデュアルディスプレイという本機の性質上、強力なGPUは必要不可欠だ。そしてクリエイティブ用途ではGPUを用いたアクセラレーションも利用することが多い。Adobe LightroomのようにRAW現像時のプレビューを高速化したり、Premiereでエンコード/デコードを高速化したりといった点でGPUが活用される。

ASUS ZenBook Pro DuoASUS ZenBook Pro Duo GPUはNVIDIA GeForce RTX 2060(左)と、統合GPUのIntel UHD Graphics 630(右)だ

 メインメモリは標準で32GBを搭載済みだ。一般的にはまだ8GB、上位モデルが16GBという時代だから32GBは大容量だ。コストを気にする場合は16GBで価格を抑えてくれた方がよいとまで思うだろう。

 とはいえ、本機はクリエイティブ用途向けで、デュアルディスプレイをフル活用してもらいたいという製品だ。そうした用途で不自由なく性能を出し切るという意味で32GBが標準になったのだろう。速度はCPU-Z上からは空欄だったが、GPU-Zの統合GPU時のデータからDDR4-2666であるようだ。

 ストレージは容量1TBのNVMe対応M.2 SSDだ。内部接続はPCI Express 3.0 x4で、下位モデルでは容量512GBのPCI Express 3.0 x2になる。PCI Express 3.0 x4接続の評価機は、SAMSUNG MZVLB1T0HALR(PM981)が採用されていた。

ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV-9980に搭載されていたSAMSUNG PM981 1TB
ASUS ZenBook Pro Duo CrystalDiskMark 6.0.2の結果。シーケンシャルリードは毎秒約3.2GB、同ライトは毎秒約2.4GB/sだった。システムドライブで少し速度が落ちていることを考慮すれば十分に高速だ

 インタフェースは、左側面にACアダプタ用ジャック、HDMI(2.0)、USB 3.1 Gen2(Type-A)、右側面にUSB 3.1 Gen2(Type-A)、オーディオ入出力、Thunderbolt 3(Type-C)×1が用意される。

 USBも全体的に見て少なめでモバイルPCに準じたポート数に感じる。ただし、映像出力という点ではHDMIとThunderbolt 3が利用できるので、内蔵2画面に加えて外部2画面の計4画面出力に対応している。また、有線LANを持たない点が気になるかもしれないが、本製品はWi-Fi 6(IEEE 801.11ax)対応の無線LAN機能を備えているので、対応親機を用意すればギガビット級の接続が可能だ。

ASUS ZenBook Pro Duo 左側面のインタフェースは、ACアダプタ用ジャックとHDMI、USB 3.1(Type-A)が並ぶ
ASUS ZenBook Pro Duo 右側面にはThunderbolt 3(Type-C)、オーディオ入出力、USB 3.1(Type-A)が用意されている

 そしてACアダプターとバッテリーを見ていくと、パワフルな外部GPUを搭載していることからも想像できるが、本製品のACアダプタは大きめだ。もちろん弁当箱サイズのゲーミングPCよりはいくぶん小さいが、19.5V×11.8A対応で出力は230.1Wというモンスター級である。

ASUS ZenBook Pro Duo ACアダプターは出力230Wだ。230Wとしてはかなりコンパクトだが、ノートPC用としては大きい部類に入る

 バッテリー駆動時間に関しては、据え置き用途が中心となる本製品の場合あまり注意するところではないが、比較的大容量で公称値は約5.3時間駆動が可能となっている。ディスプレイ輝度最大、電源管理を製品標準とした状態でのPCMark 10、Batteryベンチマーク、Modern Officeシナリオでの結果も4時間4分あり、この性能であれば十分な駆動時間が確保されていると言えるだろう。

 また、同社製ユーティリティー「MyASUS」のハードウェア設定から、充電モードを「バランス」や「マックスライフ」という設定に切り替えることで、駆動時間と引き換えにバッテリーライフを延ばすこともできる。

ASUS ZenBook Pro Duo PCMark 10 Batteryベンチマークのうち、一般的なビジネスソフトの利用を想定したModern Officeシナリオで4時間4分だった

 ベンチマークテストで本機の性能を見ていこう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー