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ASUSの2画面4KノートPC「ZenBook Pro Duo」に感じた大きな可能性クリエイター向けPCの新たなスタンダード!?(3/6 ページ)

» 2019年08月20日 15時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]

エルゴリフトヒンジ採用による思わぬ効果

 このように、ScreenPadからScreenPad Plusへただ進化させたというだけでなく、せっかくのマルチディスプレイを生産性向上のために積極的に活用してほしいという同社の思いが感じられた。

 ディスプレイに関して、最後にヒンジ構造にも触れておこう。ZenBook Pro Duoのヒンジは「エルゴリフトヒンジ」だ。パネルを開くとヒンジの端が床に接触し、キーボード面を持ち上げる構造を採用する。キーボード面が持ち上がることでキーボード入力時の手首の負担を和らげるということもあるが、本体底面に空間ができることで冷却や底面スピーカーの音の広がりなどにも効果がある。試用時に感じたのは、2つのディスプレイの一体感がよくなっているのではないかという点だ。

ASUS ZenBook Pro Duo ヒンジの端がキーボード面を持ち上げるエルゴリフトヒンジ
ASUS ZenBook Pro Duo 底面は手前と奥側にラバー脚を設け、その間の部分に目の細かい給気口を設けている

 狭額縁化が進む現在の液晶ディスプレイでも、下辺ベゼルは案外太めだ。それはZenBook Pro Duoも同じ。ただ、ZenBook Pro Duoの場合はエルゴリフトヒンジを採用しているため、メインディスプレイが全体的に沈む格好になる。一方、ZenBook Pro Duoのセカンダリーディスプレイは上辺ベゼルが細い。この組み合わせによって、2つのディスプレイの境界にあるベゼルがいくぶん目立たず、違和感が少なく感じられた。

 これは、例えば2つのディスプレイにまたがる縦長のウインドウ、ブラウザやテキスト/プログラミングのエディタなどを表示させた際に、より強く感じられるのではないだろうか。

キーボードが手前にあっても違和感は少なくNumberPadも2.0へ進化

 ZenBook Pro Duoには数多くの特徴があるが、やはり気になるのはキーボードだろう。ScreenPad Plusによってキーボード面の下半分に追いやられた格好のキーボードだが、結果的に通常であればキーボードの手前にあるタッチパッドを置くスペースがなく、キーボード右へと配置を換えている。

 この配置自体が既に同社のゲーミングPC「ROG ZEPHYRUS」で採用されているので目新しいわけではない。キーボードの右にマウスを置く人にとっては、そう違和感なくなじめるのではないだろうか。

ASUS ZenBook Pro Duo 今どきのノートPCでは珍しいキーボードが手前に来るレイアウト(写真は英語キーボード)

 キーボードはおよそ19mmの一般的なキーピッチで、約1.4mmのストロークが確保されており、レイアウトも特殊なものが少ない印象だ。キーは縦幅がやや詰まった格好になる。特殊なキーと言えば、最上段の1列と十字キーの縦幅が狭くなっている。ASUSTeK製ノートPCの十字キーは上/下を1段におさめているのでとくに細くなっているが、境目が彫り込まれているので指の感触で判別でき、慣れればタッチタイプでもほぼ間違えることなく入力できた。

 細かいところでは、キートップの中央を0.15mmほどくぼませ、指のかかり具合を向上させている。視覚的にはほぼフラットで見栄えがよく、指で触れるとくぼみが分かる絶妙な塩梅だ。

 また、パームレストも付属する。本機の前面にはステータスを表すインジケータLEDが搭載されているが、付属パームレストはこれを表面に透過させる仕組みを設けており、常に状態を把握できる。

ASUS ZenBook Pro Duo パッケージにはパームレストも付属する
ASUS ZenBook Pro Duo パームレストには本体前面のステータスLEDを透過する仕組みもあるなど芸が細かい

 キーボードの右に配置されたタッチパッドは、「NumberPad 2.0」と命名されている。その名の通り、テンキーの機能も統合されており、領域右端にあるアイコンをタッチすることによって白色バックライトでテンキーが浮かびあがる。

ASUS ZenBook Pro Duo タッチパッド部分は、NumberPad 2.0としてテンキー機能を兼ねる

 テンキーが出現した状態でも、カーソル操作は可能だ。その上で、カーソル操作とテンキー入力は、非常にインテリジェントに判断される。実際、ほとんど誤操作なく利用できた。指を滑らせればカーソル移動、指を止めればテンキー入力といった具合だ。

 NumberPad 2.0の上には4つのボタンがある。右端は電源ボタンで、右から2つ目がScreenPad Plusのオン/オフ切り替え、右から3つ目はメイン液晶とScreenPad Plus上のウインドウを入れ替える。複数のウインドウを表示させていても、それらすべてを対象に入れ替えを行う。左端のボタンはファンモードを「Turbo」に切り替えるボタンだ。

 Turboにすると、ファンの動作は10%引き上げられるが、全開とは異なりアイドル時までうるさいようなことはない。アイドル時で37.5dBだったので耳に意識を向けなければ生活音にかき消されるレベルにある。ブラウザなど一般的なアプリケーションを起動した際も、ほとんど音量に変化がなかった。

 ただし、ゲームのようにGPUを使用した高負荷時はいわゆるゲーミングノートPC並みの動作音になる。具体的には本体横20cmの位置で55dB前後だった。とはいえ、本機はクリエイティブ用途向けということもあって、CPUにはIntelのCore i9やCore i7、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 2060(Optimus対応)を搭載している。

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