両製品を閉じた状態で重ねると、長辺はSurface Pro 6の方が長く、短辺はiPad Proの方が長い。つまりSurface Pro 6の方が細長いイメージだ。
これは言うまでもなく、画面のアスペクト比の違いがそのままボディーサイズに反映されているためだが、Surface Pro 6はベゼルもかなり厚いため、12.3型という画面サイズに比べて、ボディーサイズはやや大柄な印象を受ける。
ベゼル幅が広いということは、その分ボディーの幅も広く、それに合わせて設計されているキーボードの横幅にも余裕があるわけだが、Surface Pro 6のタイプカバーはiPad ProのSmart Keyboard Folioと比べて横のキー数が多い列もあり、キーピッチそのものはほぼ互角(約19.5mm)だ。
そのため、実際にタイピングを行っても、両製品ともにキーピッチにはかなり余裕があり、タイプ時に指が干渉することはまずない。前回の2モデルに比べると、圧倒的に快適だ。特にSurface Pro 6のタイプカバーは、前回のSurface Goで見られたような行ごとのキーのズレもないので、タイプミスも起こりにくい。
ただ個人的には、12.9型iPad ProのSmart Keyboard Folioは、ホームポジションから遠い位置にあるキー、具体的には右上のBackSpaceキーなどに、指が届きにくい印象だ。
その理由は、Smart Keyboard Folioはキーの反発力がやや強いため、右端にあるBackSpaceキーやEnterキーについては小指ではなく薬指でタイプしているという、筆者の個人的な癖によるものだ。
これがSurface Pro 6のタイプカバーの場合、ホームポジションからBackSpaceキーまでの距離はiPad ProのSmart Keyboard Folioと同等でも、キーがやや軽く感じられ、問題なく小指で押せる。そうした意味では、より自然なタイピングが可能だ。
今回使用している機材はともに新品というわけではないため詳細は不明だが、どのキーも同じ荷重とみられるiPad ProのSmart Keyboard Folioと異なり、Surface ProのタイプカバーにおけるBackSpaceキーやEnterキーは、中央部のキーよりも荷重がわずかに軽く感じられ(入力音も若干違う)、これによって小指でタイプしやすくなっている可能性はありそうだ。
次はSurface Pro 6とタイプカバーを使う際のコツを取り上げる。
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