富士通クライアントコンピューティングは10月14日、15.6型ノートPC「FMV LIFEBOOK AHシリーズ」の2019年冬モデルを発表した。Intel CPU搭載モデルはモデルチェンジを実施し、最上位モデルは同社のフラグシップとなる“X”(テン)を冠する。また、従来はWeb直販限定だったAMD APUモデルを店頭販売モデルとして投入する。店頭販売モデルの想定販売価格はIntel CPUモデル14万円強〜25万円強、AMD APUモデルが13万円弱で、10月17日から順次発売される予定だ。
(記事中の価格は全て税別)
Intel CPUを搭載する店頭販売モデルは、Core i7-9750H(2.6G〜4.5GHz、6コア12スレッド)を搭載する「AH-X/D3」「AH77/D3」、Core i7-8565U(1.8G〜4.6GHz、4コア8スレッド)を搭載する「AH53/D3」、Celeron 4205U(1.8GHz、2コア2スレッド)を搭載する「AH42/D3」の計4モデルを用意。ボディーカラーはブライトブラック、メタリックブルー(AH77/D3のみ)、プレミアムホワイト(AH-Xを除く)、ガーネッドレッド(AH53/D3のみ)を取りそろえる。
想定販売価格はAH-X/D3が25万円弱、AH77/D3が22万円弱、AH53/D3が20万円弱、AH42/D3が14万円弱でとなる。発売日はAH-X/D3が調整中(未定)、AH42/D3が11月21日、その他2モデルが10月17日となっている。
ディスプレイのサイズは全モデル15.6型で、AH-X/D3が4K(3840×2160ピクセル)解像度の有機EL、AH77/D3とAH53/D3がフルHD(1920×1080ピクセル)のTFT液晶、AH42/D3がHD(1366×768ピクセル)のTFT液晶を搭載している。
AH-X/D3で有機ELディスプレイを搭載したのは「ノートPCにも画面の美しさを求めるニーズがあったため」(関係者)。AGC製の強化ガラス「Dragontrail」を組み合わせることで、「従来(の液晶モデル)と同等の頑丈さを確保している」(同)。
AH-X/D3のディスプレイ上部には「人感センサー」を搭載。人が目の前にいると輝度を上げ、目の前にいないと輝度を下げることでディスプレイの焼き付きを抑制できるようになっている。同じ目的から、AH-X/D3のみWindows 10の「ダークモード」を有効化した状態で出荷される。
全モデルでDDR4 SO-DIMMスロットを2つ備えており、メインメモリは最大32GBまで増設できる。標準搭載のメインメモリは、AH-X/D3とAH77/D3が4GB×2(合計8GB:DDR4-2666)、AH53/D3が4GB×2(合計8GB:DDR4-2400規格)、AH42/D3が4GB×1(DDR4-2133)となっている。
ストレージは全モデルでPCI Express接続のSSDを搭載し、一部モデルではHDDも備えている。搭載ストレージはモデルごとに以下の通り。
本体の薄型化のため、HDDは「パフォーマンスや耐衝撃性に影響が出ないようにするために計算された角度」(関係者)で“斜め”に搭載されている。
ポート類は本体左側面に電源入力端子、Ethernet(有線LAN)端子、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子×2(1つは電源オフUSB充電対応)とUSB Type-C端子、右側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、SDXCメモリーカードスロット、USB 2.0 Type-A端子、光学ドライブを搭載している。
USB Type-C端子は、AH42/D3がUSB 3.0規格、その他のモデルがUSB 3.1規格だが、いずれも映像出力機能(DisplayPort/HDMI Alternate Mode)や電源入力機能(USB Power Delivery)には対応しない。光学ドライブは、AH-X/D3、AH77/D3、AH53/D3がBlu-ray Discドライブ(AH-X/D3は「Ultra HD Blu-ray」再生に対応)、AH42/D3がDVDスーパーマルチドライブを搭載している。
AH-X/D3とAH77/D3は、顔認証用の赤外線カメラを装備。AH-X/D3はバックライト付きキーボードも備えている。
バッテリーは本体に内蔵されている。満充電からの稼働時間(JEITA 2.0規格)は、AH-X/D3が約4時間、AH77/D3が約6時間、AH53/D3が約6.5時間、AH42/D3が約8時間となっている。
OSはWindows 10 Home(64bit)版をプリインストール。Microsoft Office Home & Business Premium 2019のライセンスも付属する。
ボディーサイズは361(幅)×244(高さ)×27(厚さ)mmで、重量は約2.1kg(AH77/D3のみ)または約2kg(その他)となる。
Web直販「WEB MART」では、店頭販売される4モデルをベースに一部構成を変更した「カスタムメイド(CTO)モデル」を購入できる。
店頭販売モデルにはない「Windows 10 Pro(64bit)プリインストール」「Officeなし」といった構成を選択できる他、メモリ容量やストレージ構成のカスタマイズも可能だ。
AMD APUを搭載する店頭販売モデルは、Ryzen 3-2300U(2G〜3.4GHz、4コア4スレッド)を搭載する「LIFEBOOK AH43/D3」の1モデルを用意。想定販売価格は13万円弱で、10月17日に発売される予定だ。
DDR4 SO-DIMMスロットを2つ備えており、メインメモリは最大32GBまで増設できる。標準では4GB×2(合計8GB:DDR-2400)を搭載している。ストレージはSerial ATA接続の256GB SSDとなっている。ディスプレイはHD解像度の15.6型TFT液晶となっている。
ポート類は左側面にEternet端子、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-C端子、USB 3.0 Type-A端子×2(1つは電源オフUSB充電対応)とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にSDXCメモリーカードスロット、USB 2.0 Type-A端子、DVDスーパーマルチドライブと電源入力端子を備えている。
バッテリーは本体に内蔵されている。満充電からの稼働時間(JEITA 2.0規格)は約9.7時間となっている。
OSはWindows 10 Home(64bit)版をプリインストール。Microsoft Office Home & Business Premium 2019のライセンスも付属する。
ボディーサイズは376(幅)×256(高さ)×24.7〜26.4(厚さ)mmで、重量は約2.3kgとなる。
Web直販では、店頭販売されるモデルをベースに一部構成を変更したカスタムメイドモデルを購入できる。
店頭販売モデルにはない「Officeなし」構成を選択できる他、搭載CPU(AH-X/D3ベースのモデルを除く)、メモリ容量やストレージ構成のカスタマイズも可能だ。
その他、ディスプレイ一体型(AIO)のデスクトップPC「FMV ESPRIMO FHシリーズ」の23.8型ディスプレイモデルもマイナーチェンジを実施。CPUやストレージを強化している。想定販売価格は16万円弱(FH52/D3)から22万円弱(FH77/D3)で、10月17日(FH77/D3)、18日(他のモデル)に発売される。
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