キッズモデルを購入しなくても、Amazon FreeTimeで子供向けプロフィールを登録可能だし、子供向けコンテンツ(児童書や絵本、学習マンガ、アプリやゲーム、ビデオ、知育コンテンツなど)を使い放題のAmazon FreeTime Unlimitedを契約できる。
ただし、30日の無料体験後は、プライム会員で480円、非会員で980円の月額料金が必要だ。その点、キッズモデルであれば、12カ月無料で全機能を体験できるので、かなりお得度が増すだろう。
子供向けアカウントであるFreeTimeプロフィールは、大人向けAmazonアカウント1つに対して4つまで作成可能だ。設定すると、大人側の端末でも子供に渡した端末を制御できるようになる。例えば、就寝時間後に布団の中で使わないようにする「ベッドタイム」の設定や、学習系コンテンツを利用する目標時間の設定、夕食時には端末利用を一時的に強制停止する「端末の一時停止」機能などだ。
ペアレントダッシュボードで「学習タイムを優先」にしておけば、学習系コンテンツを指定時間こなさないと、その他のコンテンツを使えない。大人でも、設定次第で学習に使えるのでは? と考えたが、意志が弱ければFreeTimeからログアウトして大人アカウントで使い放題で使ってしまうだろうから、これはやはり子供向けだと思い直した
キッズモデル側でも、プロフィールごとに学習系コンテンツをどれだけ利用したかを確認できる。特にKindleでは、読書量に応じて「バッジ」が付与されるし、数値化もされる。これは、大人であっても読書の励みになるのではないかと感じた。
とはいえ、これができるのは、FreeTimeでログインしているときのみだ。となると、Amazon FreeTime Unlimitedにない大人向けコンテンツを読んだり見たりすることができない。しかし、大人向けアカウントからコンテンツを追加することは可能だ。ペアレントダッシュボードや、Fire端末のFreeTimeアプリから子供用のFreeTimeプロフィールに“共有”するだけでいいのだ。
FreeTime Unlimitedの対象年齢は3歳から12歳までだ(設定自体は2歳から13歳の範囲で可能)。もっとも、用意されているコンテンツがその範囲内のものというだけで、その枠を超えた年齢でもFreeTimeプロフィールを登録できる。
実際、1998年10月30日を生年月日とした架空の“子供”のプロフィールを登録してみたが、問題なく設定を終えられた。キッズモデルであれば、Fire HD 10もKindleも複数のFreeTimeプロフィールを登録できるので、1つの端末を夫婦で使い回そうとすれば、できなくはない。
後は、それぞれのプロフィールに、大人用アカウントからコンテンツを追加しておけばいいのだ。万が一、外出先で追加し忘れに気づいたとしても、FreeTimeを一旦ログアウトして大人用アカウントに切り替え、そこから追加すればいい。
なお、Fire HD 10にはEcho ShowモードやハンズフリーでAlexaを呼び出す機能が搭載されているが、FreeTimeにログインしている状態では使うことができない。その点でも安心だといえよう。
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