前述の通り、Fire HD 10とKindleの通常版とキッズモデルの異なるところはごくわずかである。カバーを外し、FreeTimeアカウントからログアウトすれば、それぞれ通常モデルと見た目も変わりなく、フル機能を使えるようになる。
これはかなりお得だといえよう。それぞれ2年間使った場合にかかる金額を計算した下の表を見てほしい。算出にあたり、キッズカバーはKindle向けの単体のものがなかったため、似たようなカバーから推定した概算を、2年限定保証はそれぞれ1年間限定保証がついているので、それに3年分の延長保証を3で割った額をプラス1年分として計算した(Fire HD 10で4380円、Kindleで1780円が延長保証3年分の料金)。
Fire HD 10での価格 | ||
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Fire HD 10 | キッズモデル | 通常版 |
本体価格(税込み) | 1万9980円 | 1万5980円 |
キッズカバー | 標準添付 | 3980円 |
2年限定保証 | 標準添付 | 1460円 |
FreeTime Unlimited | 標準添付 | 5760円(プライム会員の場合) |
合計 | 1万9980円 | 2万7180円 |
差額 | ▲7200円 | − |
Kindleでの価格 | ||
Kindle | キッズモデル | 通常版(広告付き) |
本体価格(税込み) | 1万980円 | 8980円 |
キッズカバー | 標準添付 | 3000円 |
2年限定保証 | 標準添付 | 593円 |
FreeTime Unlimited | 標準添付 | 5760円(プライム会員の場合) |
合計 | 1万980円 | 1万8333円 |
差額 | ▲7353円 | − |
キッズモデルでは価格に含むサービスを通常版に積み上げていくと、7000円以上もお得になるのだ。しかも、FreeTime Unlimitedはプライム会員以外だと年間で1万1760円に跳ね上がるし、Kindleの広告なしモデルだと+2000円なので差はさらに広がる。加えて、現在開催中の「サイバーマンデー」などの大型セール期間を活用すれば、より安価にキッズモデルを入手可能だ(何せ、広告なしKindle キッズモデルのセール価格は7980円だ)。
もちろん「大人だから、FreeTime Unlimitedはいらないよ」と思うかもしれないが、児童文学などを童心に帰って楽しんでみるのも一興だろう。また、子供向けコンテンツでも、『6年分を総復習! 小学生の漢字1026字 書き取りドリル 中学に上がる前に完全マスター』などのコンテンツは、「小学生の時ってこんなに難しい漢字を習ったっけ?」と思い出すきっかけにもなるし、勉強にもなる。1年間は無料なので、折を見て勉強し直したくなるほどだ。
届いたときは「大きい! 重い!」と驚いてしまったが、手になじむホールド感が心地よい。道理で大人にも、このカバーの愛用者が多いはずだ。
来年以降発売される第10世代でもキッズモデルをAmazonが作るのであれば、次回はそちらを買ってしまうかもしれない。ただ、現モデルはFire HD 10もKindleもキッズモデルの本体色が黒だけなので、カバーで隠れるとはいえ、次世代では選べるようにならないかなぁと、淡い期待を抱いている。
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