音声アシスタント「Cortana」と連携する「LAVIE VEGA」を試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

» 2020年04月28日 11時45分 公開
[山口真弘ITmedia]

 Cortana(コルタナ)と言えば、Microsoftの音声アシスタントだ。AmazonのAlexaや、AppleのSiri、Google アシスタントに比べると存在感は失礼ながらイマイチだが、Windows 10に標準搭載される音声アシスタントということもあり、その利用頻度はともかく、身近な音声アシスタントの1つであることに違いはないだろう。

 今回紹介するNECパーソナルコンピュータの「LAVIE VEGA」の最上位モデル「LV950/RAL」は、PCの画面を閉じたままで、このCortanaを利用できるのが売りの1つになっている。実際にどのような使い勝手なのか、スマートスピーカーと比較してどうなのか。製品版を使って検証した。

LAVIE VEGA LV950/RAL NECパーソナルコンピュータの「LAVIE VEGA LV950/RAL」

ノートPCとしてのスペックは「全部盛り」

 最初に、LV950/RALのノートPCとしての特徴をざっとチェックしておく。LAVIE VEGAシリーズの最上位モデルということもあって、CPUは6コア12スレッドで動作する第9世代Core i7-9750H、メモリは16GB、SSDが1TB(PCIe)、さらにキャッシュ機能を強化したOptaneメモリー(32GB)も採用と、全部盛りのスペックだ。Wi-Fiは最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応している。

 OSはWindows 10 Home(64bit)で、画面サイズは15.6型ワイド、有機ELパネルを採用し、解像度は4K(3840×2160ピクセル)に対応する。狭額縁デザインゆえ、見た目もよい。また本体の厚さも約18.3mmしかなく、画面を開いた状態でも閉じた状態でもなかなかスタイリッシュだ。青ベースの落ち着いたカラーリングも、高級感を醸し出している。見る角度によって、青寄りだったり緑寄りだったりと、色味が変わって見えるのも面白い。

 キーボードは、テンキーを省いたノートPCとしては一般的な仕様で、配列も特に不規則なところはない。ユニークなのは、キーボード左側に5つの「プロキー」を搭載しており、任意のショートカットを割り当てられることだ。あまり他にない付加機能で、本体の左端にキーが並ぶという事実に慣れるのに多少時間はかかるが、無理にテンキーを詰め込んでキーピッチが狭くなるよりは、この方がよほどいい。

 気をつけたいのは、左右に2基ずつあるUSB端子が全てType-C(左側面の2基のみThunderbolt 3対応)となり、Type-A端子が搭載されていないことだ。また使用中に、そこそこの頻度で冷却ファンが回転するのは使っていて気になった。重い処理のたびに回るのならともかく、標準状態のままではやや頻度が高いようである。このことはCortanaの聞き取り性能にも関係してくるのだが、詳しくは後述する。

LAVIE VEGA LV950/RAL 画面を閉じた状態。全体的に直線的なデザインが取り入れられている
LAVIE VEGA LV950/RAL 液晶ディスプレイの天面部分が鏡面仕上げのガラスとなっていて高級感がある
LAVIE VEGA LV950/RAL 側面。くさび型になっているのが分かる。USB Type-Cポートを両側面に2基ずつ搭載する
LAVIE VEGA LV950/RAL キーボードとタッチパッド。テンキーレスで、キー配列は一般的だ。窮屈なサイズのキーもない
LAVIE VEGA LV950/RAL プロキーと名付けられた5つのキーには、Officeソフトなどのショートカットを割り当てられる
LAVIE VEGA LV950/RAL タイピングも余裕がある。左にプロキーがある関係で、キーボードがボディーの中央寄りに配置されているのが特徴的だ

 それでは、Cortanaを使った音声認識機能を活用してみよう。

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