結論としては、Amazonの「Echo Show」シリーズやGoogleの「Google Nest Hub」シリーズのような画面付きのスマートスピーカーと同等の使い勝手が期待できないのはもちろんのこと、音声でのやりとりに限定しても、積極的に使いたいレベルに達していない。AlexaやGoogle アシスタントに慣れたユーザーが、同等の使い勝手を期待すると、がっかりすることになる。
元々Cortanaは、他の音声アシスタントのように、スマートリモコンと連動して家電製品をコントロールするなどの機能はない。もっぱら音楽の再生や天気予報の表示、さらにはWeb検索やタイマー、カレンダーへの予定追加といった基本機能に限られるわけだが、その多くは画面を使って表示されるため、ロックしたまま音声だけでアナウンスするのは、そもそも無理がある印象だ。
そのため、現状ではせっかくの天板LEDの点灯も、ことCortanaとの連携という意味では、中途半端に終わっている。PCの可能性を広げる意味で、音声認識機能との連携は模索を続けてほしいが、今回、ユーザー視点でマニュアルやヘルプを探しても、具体的な使い方や用途提案に関する記述が見つけられなかった。単にハードウェアやソフトウェアを追加するだけでなく、そうした用途提案も、今後は求められることだろう。
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