Appleは7月9日(米国太平洋時間)から、iPhone/iPod touch向けの「iOS 14」、iPad向けの「iPadOS 14」のパブリックβテストを開始した。各OSの対象機種を持っているユーザーは、簡単な手続きで利用できるが、機密保持契約(NDA)を含む契約への同意が必要となる。Mac向けの「macOS Big Sur」のパブリックβテストも、7月中に開始される予定だ。
【訂正:18時45分】初出時、macOS Big Surについてもパブリックβテストが始まった旨を記載していましたが、7月9日(米国太平洋時間)時点ではまだ開始されていないことが判明しました。おわびして訂正いたします
パブリックβテストに参加するには、手持ちの「Apple ID」を使って「Apple Beta Software Program」に登録する必要がある。具体的な手順は以下の通り。
各デバイスにおけるβ版OS適用手順は以下を参考にしてほしい。
iPhone、iPod touch、iPadでβ版OSを適用する手順は以下の通り。
(※1)Windows PCやmacOS Mojaveまでをインストール済みのMacでは「iTunes」から、macOS Catalinaでは「Finder」からバックアップを取る
β版をインストールしたデバイスでは、製品版がリリースされるまで最新のβ版のアップデートが配信される。β版のアップデートを受信しないようにしたい場合は、端末設定を開き、「一般」→「プロファイル」と進んで、βプログラムに関する構成プロファイルを削除すればよい。β版の製品版のリリース後にアップデートを実行すると、製品版に更新される。
βテストを中止して以前のバージョンに戻したい場合は、以下の手順で戻せる。
なお、Apple Watchではβ版の「watchOS」を利用すると以前のOSに戻れないという制約がある。そのため、watchOS 7のβテストをするためにiOS 14のパブリックβをインストールしたiPhoneについては、OSを以前のバージョンに戻さないように推奨されている。
Macでβ版を適用する手順は以下の通り。
β版をインストールしたデバイスでは、製品版がリリースされるまで最新のβ版のアップデートが配信される。β版の製品版のリリース後にアップデートを実行すると、製品版に更新される。
βテストを中止して以前のバージョンに戻したい場合は、βテスト開始後に追加されたデータを別のストレージにバックアップした上で、「互換性を有する最新のmacOS」または「Macに当初付属していたmacOS」の再インストール、あるいはTime Machineで取ったバックアップの復元を実行する。ただし、いずれの場合もβテスト用OSをインストールしていた起動ディスクを初期化する必要があることに注意したい。
先述の通り、パブリックβテストに参加するにはNDAを含む契約に同意する必要がある。NDAに該当するのはAppleが一般向けに公開している技術情報“以外”の全ての情報となるため、Appleからの特別な許可を得ない限り、以下のような行為は禁止されているので注意しよう。
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