「macOS Big Sur」2020年秋に登場 「OS X」登場以来となるUI刷新も:「Apple Silicon」のMacもサポート

» 2020年06月23日 05時45分 公開
[井上翔,ITmedia]

 Appleは6月22日(米国太平洋夏時間)、Mac向け新OS「macOS Big Sur(ビッグサー)」を発表した。開発者向けには同日から、一般向けには7月からβ(ベータ)テストを開始し、2020年秋に無料更新プログラムとして製品版が配信される予定だ。

macOS Big Sur macOS Big Surの概要

Big Surの概要

 Big Surは、Appleにとって「Mac OS X」の登場以来となる大きなアップデートと位置付けられている。UNIXベースであることには変わりないが、ユーザーインタフェース(UI)をリニューアルするなど、変更点は多岐に渡る。

UIのリニューアル

 Mac OS X以来の伝統ともいえる「Dock」のアイコンは、昨今のiOS/iPadOSとデザイン面における統一性を高めた。ウインドウのボタンやコントロールパネル類は、必要のないときは後退する(表示が薄くなる)ようになっている。

 メニューバーから表示できる「コントロールセンター」や「通知センター」も、iOS/iPadOSのそれらとデザインが統一されている。通知センターに表示できるウィジェットも、対応する機能を拡充した。

デスクトップ Big Surのデスクトップ。Dockのアイコンは最近のiOS/iPadOSなどのデザインに近づけられ、Finderを含む標準アプリのウィンドウもデザインが変更されている。右上に表示されているコントロールセンターも、iOS/iPadOSのデザインと近いものになっている
ウィジェット 通知センターで表示できる「ウィジェット」も、機能強化される

Safariのリニューアル

 Apple独自のWebブラウザ「Safari」についても、「登場以来最大のアップデート」がかけられる。

 JavaScriptの実行エンジンが高速化され、頻繁に訪れるサイトの表示速度は「Google Chrome」と比べて平均で50%高速になるという。また、タブを一新し、デフォルトでFavicon(サイトが設定したアイコン)が表示されるようになった他、タブの上にマウスポインターを置くとページのプレビューを確認できるようになった。

 アプリの起動時に表示される「スタートページ」は、より詳細にカスタマイズできるようになった。Safariへの「拡張機能」についても強化が図られており、App Store経由でダウンロードできるようになる。

 その他、「プライバシーレポート」も強化されており、Webサイトに組み込まれたサイトをまたぐ「トラッカー(行動解析用のCookie)」を一覧する機能や、拡張機能のオン/オフを気軽に切り替えられる機能も備えている。

Safari Safariのプライバシーレポートでは、サイトをまたいで稼働するトラッカーを一覧する機能が追加された
プレビュー タブの上にマウスポインターを持って行くとWebサイトのプレビューができるようになった

メッセージアプリとマップアプリのリニューアル

 SMSやiMessageをMac上でやりとりするための「メッセージ」アプリや、地図を表示する「マップ」アプリもリニューアルされる。

 メッセージアプリでは、検索機能が改められ、添付された画像などの検索がしやすくなる他、お気に入りの会話を一番上にピン止めする機能、Memojiの作成機能なども追加される。

 マップアプリでは、スポットの案内表示機能が追加されたり、目的地の360度ビューを確認できる「Look Around」機能や、Mac上で作ったルート情報をiPhoneに直接送信する機能などが追加される。

メッセージアプリ メッセージアプリや……
マップアプリ マップアプリもリニューアルされる

対応ハードウェア

 Big Surは、以下のMacで稼働する。

  • MacBook:2015年モデル以降
  • MacBook Air:2013年モデル以降
  • MacBook Pro:2013年後半モデル(Late 2013)以降
  • Mac mini:2014年モデル以降
  • iMac:2014年モデル以降
  • iMac Pro:全モデル
  • Mac Pro:2013年モデル以降

 また、Big Surは、2020年後半に登場する予定のArmベースの独自プロセッサ「Apple Silicon」を備えるMacでも稼働する。

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