新型コロナウイルスの影響で大揺れだった2020年、筆者宅ではディスプレイ回りの環境に変化があった。それはこれまでの24型×2枚というデュアルディスプレイ環境に32型を1枚追加し、トリプルディスプレイ環境になったことだ。
コトの発端は、緊急事態宣言中に腰痛を発症させ、のけぞるような姿勢でないとチェアに座れなくなったことだ。目と画面の間の距離が大きく広がったことで、従来の24型のディスプレイでは画面が見えづらく、かといって拡大表示するとなると画面サイズが物足りなく感じるようになってしまった。これでは厳しいということで、大型のディスプレイを購入する必要に迫られたというわけだ。
32型を選んだのは、24型のフルHDディスプレイと並べた時に文字サイズを概ね同等にするためで、あとは価格を優先した。高さ調節機能がないなどいくつかの問題点は購入後に発覚したものの、懸念点だったVAパネルも、数年前のIPS方式と並べて違和感はなく、かつ非光沢なので見やすい。価格も税別2万4900円で収まり、充分満足がいく買い物だった。
設置については、従来使っていたEIZO製の24型ディスプレイを90度回転させて縦置きにし、その間に本製品を配置した。つまりそちらの製品(FlexScan EV2455-WTR)側の機能に負うところが大きいのだが、32型の画面でメインの作業を行いつつ、Webページやスプレッドシートなど、縦表示に向いたページを左右に表示するには、なかなか合理的なレイアウトだ。
一般的にディスプレイといえば、よいものを買って長く使うのが従来のセオリーだったが、最近は4K表示(3840×2160ピクセル)のサポート、USB Power Delivery対応、144Hz対応など、短期間のうちに標準装備となる機能も少なくない。そういった意味では、多少欠点はあってもあえて安いモデルを購入し、短期間で買い換えていくのも、1つの方法だと感じさせられた。来年か再来年には、また入れ替えを行うことになるのかもしれない。
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