2020年に登場したタブレットは、カメラが進化したiPad Proや、専用クレードルとの組み合わせでスマートディスプレイにもなるAmazonの「Fire HD 8 Plus」などがあるが、どれか1つを選ぶならば、第4世代のiPad Airを挙げたい。iPad Proの弟分といっていい外観になり、税別6万円台からという低価格を実現。さらに第2世代のApple PencilやMagic Keyboardにも対応する。
最大のポイントは、電源ボタンと一体化したTouch IDを搭載することだろう。Face IDに比べると操作の手順は一手間余分にかかるが、ロック解除時に指がカメラを被っていてエラーが出がちだったiPad Proのようなストレスはない。マスク装着時も苦にならないこの仕組みは、新型コロナウイルスの影響下にある2020年においては、トレンドに即した製品だったと言える。
予算的にiPad Proには手が届かないユーザーを中心に、2021年も人気を博するであろうこの製品だが、気をつけたいのは、11インチiPad Proのカバーやケースを流用できない場合があることだ。背面のカメラ部分ががら空きになるのは仕方ないとはいえ、電源ボタンがiPad Proより肥大化しているため、ボタン回りのサイズが厳密なiPad Pro用ケースだと装着できないのだ。うっかり買ってしまった1人として、十分気をつけることを忠告しておきたい。
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