現在10〜11型クラスのiPadには、3万円台から買える普及モデルの「iPad」の他、薄型モデルである「iPad Air」、さらに高性能なプロ向け「iPad Pro」という3つのモデルが存在している。画面サイズが10.2〜11インチと微妙な違いしかなく、初めてiPadを買う場合にどれを選んでよいか悩みがちだ。
中でも、iPadとiPad Airの外見はほぼ同一ながら価格は約1.5倍の差があり、以前は価格が飛び抜けていたiPad Proも、2020年3月のモデルチェンジでiPad Airの大容量モデルに価格が近づいてきた。現行モデルはApple Pencil対応やSmart Connector搭載についても同じとあって、違いを尋ねられても、うまく説明できない人も多いはずだ。
今回はそんなiPadの3製品について、機能や仕様別にどのような違いがあるのかを、10個のチェックポイントを元に、分かりやすく整理した。製品スペックの比較はAppleのサイトに任せ、ここでは実機でないと分かりづらい違いを中心に見ていく。
ボディーサイズは、11インチ、10.5インチ、10.2インチと、それぞれわずかな違いはあるが、購入にあたって決め手になるほどではない。デザインは、iPad Proを除いた2機種はそっくりに見えるが、実はベゼルの幅がかなり違っている。特にiPad Airの側面部のベゼルは非常にスリムで、実はiPad Proのそれよりも幅が狭い。
ホームボタンを搭載するiPad AirおよびiPadに対し、ホームボタンのないiPad Proは見た目こそスマートだが、画面下から上へスワイプする操作は少なからず慣れが必要だ。この種のデバイスが苦手な人に勧めるときに「操作に迷ったらホームボタンを押す」という教え方ができないのはつらい。
また画面を横向きに使っていると、顔認証によるロック解除時にフロントカメラを指で覆ってしまいエラーが起こりがちという、構造的な問題もある。
本体内蔵のスピーカーは、iPad Proが4基(両側に2基ずつ)、iPad AirとiPadは2基(片側に2基)で、本体を横にして音楽や動画を再生する場合はiPad Proが向いている。一方、iPad AirとiPadは3.5mmのイヤフォンジャックが装備されていることから、有線のイヤフォンを使いたい場合は重宝する。Bluetoothイヤフォン/スピーカー利用時に大きな差はない。
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