3モデルの中で唯一、4K動画の撮影に対応し、かつ超広角カメラを搭載したiPad Proが頭2つは抜けている。ビデオチャット程度ならばどの機種でも構わないが、写真や動画の撮影に本格活用するなら、iPad Proが有利だろう。ただし望遠やナイトモードには対応しておらず、カメラ部の外見がよく似たiPhone 11 Proと同じ使い方をするのは難しい。
iPad ProはUSB-C(USB Type-C)、他の2モデルはLightningというコネクター形状の違いはあるが、いずれも急速充電に対応しており、充電機能そのものに大きな差はない。iPhoneなどと充電環境を統一するなら、現時点ではLightningが有利だが、汎用(はんよう)性は共通規格であるUSB-Cが勝っており、一概にどちらがよいと言えないのが難しいところだ。
iPad ProとiPad Airはフルラミネーションディスプレイを採用しているため、描かれる線とペン先とに隙間がほぼないのに対して、iPadはペン先が若干浮いて見えるので、緻密な描写がしづらい場合がある。またiPad Proは第2世代のApple Pencilに対応しており、消しゴム機能がスムーズに使える利点がある。
iPad AirとiPadは、本体のLighningコネクターに直挿しでの充電になるのに対して、iPad Proに対応する第2世代のApple Pencilは、iPad Pro本体に吸着させるだけで充電が行える。見た目のよさはiPad Proの一択だが、アダプターを使えばLightningケーブルからも充電できる第1世代Apple Pencilに対し、第2世代はiPad Proに吸着させる以外の充電方法がないのは困りものだ。
いずれの製品も、Bluetoothなどの外付キーボードに対応する他、Smart Connectorを介してカバーと一体型のSmart Keyboard、もしくはSmart Keyboard Folioを利用できる。iPad Proはこれに加え、トラックパッドを搭載したMagic Keyboardも用意されている。他の2製品は今のところ、Magic Keyboardに相当するモデルが出てくる話はない。
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