サードウェーブグループに属し、eスポーツ大会やイベントの総合演出/運営などを行っているE5esports Worksは、3月3日に同社が運営するeスポーツ施設「LFS池袋 esports Arena」(以下、ルフス池袋)で発表会を開催。ルフス池袋のスタジオ化と、同社主催の大会およびイベントの開催について発表した。
新型コロナウイルスの流行が起きて以来、人が集まる施設には3密を避けるための制限が設けられているが、ルフス池袋もその例に漏れず、人を集めてのイベントが開催できなくなった他、ゲーミングPCを利用するための一般来場者を受け入れることができず、休業していた。
こういった経緯から今回、ルフス池袋はeスポーツ大会やイベントの総合運営に重点を置いた「LFS STUDIO」(ルフス スタジオ)へと変わることになった。運営は4月1日から開始され、施設の予約などは3月5日から受け付けている。
LFS STUDIOの利用は、全フロア、ステージ+プレイエリア+TECH ROOM、BOX ROOMの3パターンでの利用を想定している。大きなイベントであれば全フロアを使えるし、友だち同士でプレイしたいのであれば、手軽にBOX ROOMを借りるというのでもよいだろう。
LFS STUDIOにはビデオカメラやプロンプターといった機材も用意されるが、場所を借りるだけのプランでは、それらの機材のレンタル料は入っていない。このためこれらの機材を併せて借りるパッケージプランも用意されており、今後はパッケージプランも充実させていくとのことだ。
今後の具体的な動きだが、「E5フェス」という一般参加型のカジュアルイベントを月1回開催するのに加え、プロの登竜門となる競技プレイヤー向けの「E5 MASTERS」を実施する。特にE5 MASTERSは競技性のあるタイトルによる大会となり、プレイ1つ1つに熱狂するシーンが多く生まれることが予想される。
また、eスポーツファンのための配信番組「E5なう」も3月10日から配信される(毎週水曜19時開始)。初回には「リーグ・オブ・レジェンド」の現役プレイヤーでもあるE5esports Worksの代表取締役社長 西川典孝氏が登場。特別コーチのiSennさんに教えてもらいながら、現在のブロンズランクからシルバーランクへと目指すことになる。
2020年の10月にE5esports Worksの代表取締役社長に就任した西川典孝氏は、元はSEだったという経歴を持つ。以前はサードウェーブレンタルの代表取締役社長として、さまざまなeスポーツ大会を裏方として支えてきた。
そこで、サードウェーブが展開する高校eスポーツ部支援プログラムで高校生や教師と触れることでeスポーツの面白さにのめり込む。そしてeスポーツを発展させたいという熱い思いを抱き、E5esports Worksの発足に際して社長になることを志願、今に至る。
ちなみに社名の「E5」とは、Enjoy(楽しむ)、Exciting(熱狂)、Entertainment(楽しませる)、Experiense(経験)、Evoliution(進化)の頭文字を取ったものだ。
LFS STUDIOは、eスポーツ関連イベントや番組の企画からアフターフォローまでをサポートする。「2020年からどのように運営していくかを検討してきたが、選手や視聴者に楽しんでもらいたいし、感動体験を送りたい。原点に戻ってE5の名前を礎に、日本でのeスポーツを発展させたい」と語る西川氏だった。
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