サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA」シリーズ。この7月にフルモデルチェンジが発表され、エントリー向けの「R」、ハイエンド向けの「Z」などにラインアップが改められた。
このXA7C-G60Sは、ミドルレンジで数多くのモデルが用意される「X」シリーズに属した最も安価なモデル(税別11万9980円)ながら、8コア16スレッドで動作するIntel第10世代CPUのCore i7-10700Fと、グラフィックスカードにGeForce GTX 1660 SPUER(グラフィックスメモリは6GB)、メモリを16GB搭載するなど、スペックは手堅くまとまっている。
リニューアルに伴ってケースも刷新され、サイドパネルはクリア仕様に、前面には青いLEDが輝き、5インチドライブも搭載可能となっている。今回はその性能を、ベンチマークソフトと実際のゲームプレイで検証する。
ボディーは、ATXサイズのマザーボードを搭載できるミドルタワーケースで、約220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mmとなる。ASUS JAPANのマザーボード「PRIME H470-PLUS」が採用されており、チップセットはミドルレンジのIntel H470となる。
入出力ポートは、前面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×4とサウンドの入出力端子があり、背面にはマザーボード側でUSB 2.0×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、PS/2端子(マウス/キーボード兼用)、DisplayPort×1、HDMI×1、GPU側でHDMI×1、DisplayPort×1、DVI×1といった構成だ。
エアフローは前面から吸気をしてCPUクーラーを通り、背面と天面へ排気する仕様となっており、内部は広めで作業スペースも広い。電源は個別のスペースに収められていて、GPUを搭載するスロットは外側から挟み込む形で固定されている。
また、2基ずつの3.5インチベイと2.5インチベイには右側面のカバーを外すことでアクセスできる。5インチベイの空きが1基あり、BTOではDVDスーパーマルチドライブやBlu-rayドライブの増設にも対応している。マザーボード上に2基のM.2スロットもあり、ドライブの構成は選択肢が豊富だ。
見た目もすっきりとしたデザインが美しく、デスクサイドにも収まりがいいだろう。前面パネルにはLEDイルミネーションが仕込まれており、電源を入れると青く発光する。ASUS製のユーティリティー「Armoury Crate」を使えば、発光パターンや色の指定などが柔軟に行える。
また、机の下に置いた際に扱いやすいように、前面のインタフェースは45度の傾斜がついている。VR HMD用のHDMI端子やUSB Type-C端子こそ持たないが、USB 3.2 Gen1端子が4基、ヘッドフォンとマイク用の3.5mm端子がそれぞれ並んでいる。
吸排気を行う天面と底面にあるメッシュパネルは工具を使わずに取り外しが可能で、メンテナンス性も良好だ。
冒頭で述べたように、本機にはIntelの最新CPUであるCore i7-10700Fと、グラフィックスカードとしてGeForce GTX 1660 SUPERを搭載している。GPUは最新のGeForce RTX 30シリーズではないものの、フルHDの解像度なら最近生まれたAAAタイトルも楽しめる。
ストレージは512GBのM.2 NVMe SSDを搭載する。メモリは16GBとなっているが、BTOメニューで32GBはもちろん、128GBまでの増設にも対応している他、HDDの増設も選べる。ケース内部は作業スペースが広くとられているため、まずは標準構成のままで購入して、性能や容量などに不満が出てきたら思い切って自分で増設してみる、といったことも可能だ。
次に、ベンチマークテストで本機の性能を検証してみよう。
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