第10世代Intel CPU搭載! 初めてのゲーミングPCにぴったりな「XA7C-G60S」を試す(1/3 ページ)

» 2020年12月07日 12時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

 サードウェーブのゲーミングPCブランド「GALLERIA」シリーズ。この7月にフルモデルチェンジが発表され、エントリー向けの「R」、ハイエンド向けの「Z」などにラインアップが改められた。

 このXA7C-G60Sは、ミドルレンジで数多くのモデルが用意される「X」シリーズに属した最も安価なモデル(税別11万9980円)ながら、8コア16スレッドで動作するIntel第10世代CPUのCore i7-10700Fと、グラフィックスカードにGeForce GTX 1660 SPUER(グラフィックスメモリは6GB)、メモリを16GB搭載するなど、スペックは手堅くまとまっている。

 リニューアルに伴ってケースも刷新され、サイドパネルはクリア仕様に、前面には青いLEDが輝き、5インチドライブも搭載可能となっている。今回はその性能を、ベンチマークソフトと実際のゲームプレイで検証する。

XA7C-G60S サードウェーブのゲーミングPC「GALLERIA」に属する「XA7C-G60S」。側面にアクリルパネルがあり、中が見えるようになっている。写真はガンメタリック塗装が施されたSK-Standardだが、アルミパーツを採用したSK-Premiumに変更することも可能だ

エアフローを考えながらもすっきりとした新ボディー

 ボディーは、ATXサイズのマザーボードを搭載できるミドルタワーケースで、約220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mmとなる。ASUS JAPANのマザーボード「PRIME H470-PLUS」が採用されており、チップセットはミドルレンジのIntel H470となる。

 入出力ポートは、前面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×4とサウンドの入出力端子があり、背面にはマザーボード側でUSB 2.0×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、PS/2端子(マウス/キーボード兼用)、DisplayPort×1、HDMI×1、GPU側でHDMI×1、DisplayPort×1、DVI×1といった構成だ。

XA7C-G60S XA7C-G60Sの背面。マザーボード側のDisplayPort端子やHDMI端子は利用できず、グラフィックスカード側を利用する形になる

 エアフローは前面から吸気をしてCPUクーラーを通り、背面と天面へ排気する仕様となっており、内部は広めで作業スペースも広い。電源は個別のスペースに収められていて、GPUを搭載するスロットは外側から挟み込む形で固定されている。

 また、2基ずつの3.5インチベイと2.5インチベイには右側面のカバーを外すことでアクセスできる。5インチベイの空きが1基あり、BTOではDVDスーパーマルチドライブやBlu-rayドライブの増設にも対応している。マザーボード上に2基のM.2スロットもあり、ドライブの構成は選択肢が豊富だ。

XA7C-G60S XA7C-G60Sの内部

 見た目もすっきりとしたデザインが美しく、デスクサイドにも収まりがいいだろう。前面パネルにはLEDイルミネーションが仕込まれており、電源を入れると青く発光する。ASUS製のユーティリティー「Armoury Crate」を使えば、発光パターンや色の指定などが柔軟に行える。

 また、机の下に置いた際に扱いやすいように、前面のインタフェースは45度の傾斜がついている。VR HMD用のHDMI端子やUSB Type-C端子こそ持たないが、USB 3.2 Gen1端子が4基、ヘッドフォンとマイク用の3.5mm端子がそれぞれ並んでいる。

 吸排気を行う天面と底面にあるメッシュパネルは工具を使わずに取り外しが可能で、メンテナンス性も良好だ。

XA7C-G60S XA7C-G60Sの正面上に用意されているポート類
XA7C-G60S M.2 SSDはグラフィックスカードの下に配置されている。もう1基のM.2スロットはCPUソケットの直下にある
XA7C-G60S グラフィックスカードはPalit製のカード長が短いものだが、ケースには30cmクラスのカードも内蔵できる

最新CPU×ゲーム向けGPUで安定のパフォーマンスを獲得

 冒頭で述べたように、本機にはIntelの最新CPUであるCore i7-10700Fと、グラフィックスカードとしてGeForce GTX 1660 SUPERを搭載している。GPUは最新のGeForce RTX 30シリーズではないものの、フルHDの解像度なら最近生まれたAAAタイトルも楽しめる。

 ストレージは512GBのM.2 NVMe SSDを搭載する。メモリは16GBとなっているが、BTOメニューで32GBはもちろん、128GBまでの増設にも対応している他、HDDの増設も選べる。ケース内部は作業スペースが広くとられているため、まずは標準構成のままで購入して、性能や容量などに不満が出てきたら思い切って自分で増設してみる、といったことも可能だ。

XA7C-G60S CPU-Zで取得したCPUの情報
XA7C-G60S GPU-Zで取得したGPUの情報

 次に、ベンチマークテストで本機の性能を検証してみよう。

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